看護職の配置は、数よりも専門性 ― 日本看護協会
■ 医療の質向上のため、看護職の認定制度を普及
[洪愛子・常任理事]
このたび、6月1日付で常任理事を拝任いたしました洪でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
お手元の資料にございます通り、臨床で看護師歴15年、企業で学術を4年、日本看護協会の職員歴が9年です。これからの仕事に、無駄な経験はなかったと考えております。
アピールポイントは、「飽くなき探究心」。好奇心が旺盛ということです。それと、当たって砕けても立ち上がる前向きさでございます。
担当は先程、菊池専務理事から紹介があった通りです。いずれも、大変重要な事項ですので、担当理事として役割を果たせるよう、精一杯、一生懸命、努めてまいります。
特に、新人看護職員研修の制度化につきましては本会が10年来、提言してきました。厚労省の検討会でも審議されてきていますが、「看護の質の向上と確保に関する検討会」以降、制度化への動きが加速しています。
この機を逃さぬよう、早期実現と具体化に向けて、担当理事として先輩役員ならびに職員と共に最善を尽くしてまいりたいと思っています。
生涯学習に関する事業、資格認定事業に関しては、専門性の高い看護師の育成を通して、社会の期待に応え、現場を変える看護の力を強化することなどに取り組んでいきます。
本日のリリースで、今年6月1日付で新しく認定されました「認定看護師」、そして「認定看護管理者」の合格者を発表しました。
「認定看護師」は、初めて誕生した1997年から13年目となります。当初の59名から、8年かかって1200数名を輩出しましたが、今年の新規認定者は1356人と、実に8年間分を一気に超えました。現在の合計は17分野、5794名が全国で活躍しています。
また、「認定看護管理者」は1999年から11年目になりますが、新たに191名が加わり、現在698名にまりました。これら2つの資格認定者に「専門看護師」を加えますと、6794名になります。
これは、就業する看護師数の1%弱にとどまっています。いずれも現場の看護、医療の質向上を中心に担う人材です。認定者の増加と普及に向けた方策が課題です。
また同時に、認定者の社会的認知、そしてさらなる評価についての方策も検討中です。制度の推進や実現に向け、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。