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ニュース〜医療の今がわかる

看護職の配置は、数よりも専門性 ― 日本看護協会

■ ナース・プラクティショナー、「勉強会を進めている」
 

[齋藤訓子・常任理事]
 皆様、初めまして。齋藤訓子と申します。ごんべんに川と書きますが、これで「のりこ」と読みます。

齋藤訓子理事.jpg 私は臨床経験15年を経まして、その後、日本看護協会に入りまして丸8年と2か月です。「政策企画部」で、看護基礎教育の改善や臨床研修などを事務方として、いろいろな提案をつくり上げてきました。

 私の担当は、診療報酬、介護報酬、役割分担(看護業務の範囲)などです。就任以降、すぐにやってきますのは診療報酬改定ですので、6月中に厚生労働省に要望書を提出する予定です。

 内容は、チーム医療の推進を診療報酬上でどのように進めていくかということ。あるいは、在宅(医療の推進)、(これを支える)訪問看護の評価をどうしていくか。

 それから昨今、私どもが調査しました看護師の労働条件に鑑みて、働き方に着目をした入院医療の提供の在り方などを項目の中に織り交ぜて要望し、実現していきたいと思っています。

 そして、平成24年に診療報酬と介護報酬の同時改定がありますので、今後の超高齢社会を見すえた評価の在り方、あるいは提供体制の在り方を併せて考えながら、日本看護協会として提案していきたいと考えています。

 一方、役割分担については昨今、さまざまな団体から、(看護師の医療行為を認める)ナース・プラクティショナー(NP、診療看護師)、 フィジシャン・アシスタント(PA、医師助手)といった言葉を用いて、「実現すべきではない」とのご要望を多々頂いているところです。

 私ども日本看護協会としましては、この声を真摯に受け止めまして、日本の医療提供体制に合わせて、どういった形が望ましいのかなどを内部で検討を......、少しずつ勉強会を進めているというところです。

 また、メディアの方々も、いろいろなご意見があると思います。ぜひ、ご意見を頂きまして、私どもの考えに対して適時、ご批判等々を頂きながら、日本の国民の医療のために、安全な医療のためにどうすべきなのかをいろいろ考えていきたいと思っています。どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。(以下略)
 

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