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ニュース〜医療の今がわかる

規制改革会議・松井主査が帝京大病院へ


【松井】
レセプトオンライン化のムチャクチャを見ていると、この国は果たして法治国家なのかと思う。何をイヤがっているのか建前ばかり騒がしくて、本音レベルの話が議論されることがないので困る。

【冲永】
情報を集約化すれば、逸脱したものが浮かび上がる。

【松井】
それでシロクロつけようということではなく、質を上げるために競争しよう、その根拠となるデータを集めようということなんだが。競争の正の部分はイノベーションを生むことであり、負の部分は脱落する者が出るということ。脱落する者への配慮をすることと、競争を忌避することとは違う。

【中田】
50年統制されてやってきた業界だから、なかなか発想の転換ができない。

【松井】
金融の世界で思い知ったが、競争を避けているとどうなるか。世界がフラット化していくことは避けられず、フラット化してしまった時に一気に競争力を失う。

【中田】
日本も、患者さんたちが海外の情報にアクセスするようになっており、フラット化しつつある。

【冲永】
教育する側から見ると、理想のためにはこういうことを教えた方がよいというのはあるのだが、世の中がしっかりしていないと、せっかく育てた人材がポシャってしまう。

【土屋】
だから優秀な人は海外へ行ってしまう。

【中田】
ところで、金融ビッグバンを経て、日本の金融機関は競争力を取り戻したとばかり思っていた。違うのか。

【松井】
トゥーレイトだった。外資が日本の金融機関に興味を持ってないだけ。何しろ、日本の銀行がやっているのは儲からない仕事ばかり。

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