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ニュース〜医療の今がわかる

規制改革会議・松井主査が帝京大病院へ


【松井】
政府は「内需、内需」と念仏のように唱えているが、最大の内需は医療だ。車をいくら作ったって、もう中国やインドに対してのようには売れない。

【土屋】
過去には日立や東芝が医療機器を作っていたこともあったけれど、全部つぶしてしまった。

【松井】
今さら「官僚たちの夏」じゃないだろうし、ああいうドラマを見ていると経済産業省に任せるのはどうかなと思ってしまうが、しかし厚労省にそういう発想が微塵もないことも確か。

【冲永】
輸出立国と言っているけれど、実際にはGDPに占める輸出の割合は下がり続けている。産業基盤の地盤沈下が進んでいるということではないか。

【松井】
仔細に見ると、韓国や中国はアセンブル企業だけあって、産業のすそ野がない。部品や金型、製造機械は今でも日本が圧倒的に強い。そういう素地があるので、医療機器に関してもポテンシャリティはある。ただ、それを組み合わせてどうするのかというダイナミックな絵を描ける所がなくなっちゃった。昔の官僚の時代は終わった。今、霞ヶ関が担えるのはシンクタンクの機能だけで、それでも十分に大切な仕事なんだが、シンクタンクとして使いこなそうとガバナンスの問題に手をつけると強烈な抵抗に遭う。自分たちが王様のつもりだから。

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