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ニュース〜医療の今がわかる

規制改革会議・松井主査が帝京大病院へ


【松井】
医療に関しては、国が持続可能なシステムとして構築する責任を持っている。今は国がやる所と民間のやる所がグッチャグチャ。医療費が100兆円になったら、なぜ悪いのか。国民が望んだ結果としてそうなるなら構わないではないか。税金や公的健康保険で全部賄おうとするのは確かに無理。それで持続可能とは誰も思わない。あとは自由診療と保険診療を組み合わせるしかない。

【中田】
現状は政府にお金を出せという話ばかりしている。

【鈴木】
政府のお金といったって、結局は国民のお金を再分配しているだけだ。

【松井】
所得の再分配は特定の分野ごとにタテ割で考えるべき話ではない。医療だけで再分配しようとするからおかしくなる。再分配は弱者を放ったらかさないために必要だが、それは全体で担保して、医療はそれとは違う次元で考えるべきだ。

【冲永】
福祉と医療とがゴッチャになっている。

【松井】
そこに全ての問題がある。切り分ける必要がある。憲法の保証する基本的人権の部分は総額として個人に預けて、それを何に使うかは任せればいい。タテ割にして個別に給付しようとすると利権が出てくる。組織に補助金を出しても仕方ない、個人に出そうというのが基本的立場だ。

【中田】
その通り。使い道を個人に任せれば相当に合理的な選択をするはず。

【松井】
弱者保護の部分はパッケージにして、あとは保険診療と自由診療の組み合わせをどうするかだ。混合診療というと、どうも言葉が悪いのだが。

【中田】
その言葉が出てきた瞬間に思考停止してバッシングが始まる。

【鈴木】
患者が選択できる医療にしようよと言っているだけなんだが。

【冲永】
医療への資金の流れが詰まっている今の状況では、弱者に対して提供できる標準的医療の水準すらどんどん下がる。

【土屋】
払いたい人には払わせたらいい。

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