コメディカルの確保が病院経営に大影響?
■ 「何をもって「チーム」と言うのか明確に」 ─ 白川委員
[白川修二委員(健保連常務理事)]
チーム医療の重要性については、私どもも認識しておりまして、ぜひとも進めていただきたいと思います。
ただ、「論点」で多職種がかかわる「チーム」とか「カンファレンス」と書かれているのですが、じゃ、何をもって「チーム」と言うのか、何をもって「カンファレンス」と言うのかを、ある程度明確にしていきませんと......。
例としてはあまりよろしくないかもしれませんが、外来管理加算で5分間という要件があって物議を醸した......。「物議を醸した」って言うとちょっと語弊がありますが、議論があったわけでして、「カンファレンス」というのは何をもって「カンファレンス」と言うのか、というのはある程度定義していただきませんと......。
外来管理加算で私は申し上げましたが、良いお医者様はちゃんとわきまえて治療計画等についてご説明があるのですが、ご説明のないまま外来管理加算を付けられるといった例が私どもに寄せられているというお話をご紹介させていただきましたが、「カンファレンス」についても同じだと思います。「チーム」についても同じだと思いますので、その辺を......、次回、具体的に「こういうことなんだ」という要件......でもないと思いますけども、これもちょっと定義付けをはっきりさせていただければとお願いいたします。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
あの......、そうなんですね。「チーム医療を評価しましょう」と言っているわけですが、場合によっては(看護師など)構成要員はそれぞれ別途に(入院基本料の施設基準などで)評価されている場合もありますので、それがチームになった途端にそれを別途評価しましょうというわけですから、どういう形態のチームというものを新たに評価するのかが見えないと、支払側として見ればなかなか納得がいかないと、こういうご意見なものですから、例えば「カンファレンス」と言ったときに、どんなもんなのかということ。
もう1つあるとしれば、「それによってどれだけパフォーマンスが上がったか」ということが分からないとなかなか......、ということだと思うんですね。じゃ、西澤委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「何をもってチームと言うのか明確に」 ─ 白川委員(健保連)
P3 → 「なんでもチームなんですよ、今は」 ─ 西澤委員(全日病)
P4 → 「専門職の技術の評価もされていない」 ─ 北村専門委員(日本放射技師会)
P5 → 「認定・専門看護師が横断的にコーディネートできる」 ─ 坂本専門委員(日本看護協会)