コメディカルの確保が病院経営に大影響?
■ 「なんでもチームなんですよ、今は」 ─ 西澤委員
[西澤寛俊委員(全日本病院協会会長)]
今の白川委員、もっともだと思うんですけれども、ただ、例えば、「カンファレンスはこれだけしろ」「この職種は必ず全員集まれ」とか......、ほかの仕事に差し支えるわけですよね。
病院というのは、急性期病院はいろいろな患者をトータルで診ているわけですから、あまりこういうのをキチキチと決めるとですね、かえって質が悪くなるということも頭に置いていただきたい。
そういうことでやはり、「質の評価」ということをこれからどうしていくかということは私たちも考えなければならない。なかなか今の段階ではそこまで行っていないのが事実だなと思っています。
それからまたチームは......、NST(活動・栄養サポートチーム)はすごく良いので私も賛成なのですが、近森病院の(スライド)8ページ(急性期栄養サポートチームの取り組み)などを見ると、ここの理事長が特にNSTを中心にやっているんですが、急性期医療をサポートするチーム、回復期をサポートするチーム、なんでもチームなんですよ、今は。
そういうことになると、そのうちの1つ、2つを取り出して評価されても、「じゃ、ほかのチームはどうなんだ」というのが出ますので、今、入院医療すべてがチーム医療でやっているということをご理解いただいて、やはり入院基本料を底上げすることによって評価することも片方で必要だと、そこら辺のバランスも考えていただければと思います。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
ありがとうございます。北村専門委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「何をもってチームと言うのか明確に」 ─ 白川委員(健保連)
P3 → 「なんでもチームなんですよ、今は」 ─ 西澤委員(全日病)
P4 → 「専門職の技術の評価もされていない」 ─ 北村専門委員(日本放射技師会)
P5 → 「認定・専門看護師が横断的にコーディネートできる」 ─ 坂本専門委員(日本看護協会)