軽症患者は勤務医の敵? ─ 11月27日の中医協
■ 「医療資源を有効に使うことを考えて」 ─ 西澤委員
[西澤寛俊委員(全日本病院協会会長)]
今の勝村委員の言っていること、全くその通りだとよく分かります。ただあの......、今までいろんなデータ、今日も嘉山先生が出しましたように勤務医の労働条件というのは、申し訳ないですけれども、ほかの業界では考えられないぐらいの状況です。
このまま行くとですね、やはり勤務医が疲弊してどんどん出て行くと何が起こるかというと、国民の方々に良い医療が提供できなくなってしまう。ですから、ぜひ考えていただきたいのは、私たち医師も医療資源だと思ってください。いかに国民の方々が医療資源を有効に使うかということを考えていただきたいと思います。
ここ(論点)に、「患者(や家族)に協力をお願いする」と書いてありますが違うだろうと思う。これは国民、患者さん、1号(支払)側が......。「医療資源の適切化のためにどうしたらいいか」ということで、1号側からの提案じゃないかなと思っています。そういうことで、(論点)2と3はぜひ1号側でどうしたらいいかを考えていただければと思います。よろしくお願いします。
[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
はい、邉見委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「慎重にしてほしい」 ─ 勝村委員(支払側)
P3 → 「医療資源を有効に使うことを考えて」 ─ 西澤委員(診療側)
P4 → 「土日とか9時に来られるとやっぱり......」 ─ 邉見委員(診療側)
P5 → 「軽症者は自己負担を払ってくださいと読める」 ─ 遠藤会長
P6 → 「看護師やMSWが『話を聴く』具体策を」 ─ 中島委員(支払側)
P7 → 「不安を看護師がコーディネートできる」 ─ 坂本専門委員
P8 → 「形にしないと放埒な社会をつくることになる」 ─ 嘉山委員(診療側)
P9 → 「1号と2号、一緒に何か緩和策を」 ─ 北村委員(支払側)