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ニュース〜医療の今がわかる

地域の医師を増やす市民の会 千葉事務局発足


 片木美穂・卵巣がん患者の会スマイリー代表
「5人の千葉県在住の会員に聞いてみた。5人とも医師の絶対数が足りないとは思ってなくて、病院にお金がないから雇えないんだと思っていた。そもそも、がん患者の場合、例えば木更津から東大に行っているし、評判のいい医師がいると聞けば岩手まででも行ってしまう。『標準治療があるなら、私はスペシャルな治療をしてほしい』と言う程度の知識しかないし危機感もない。代表してここで質問したいのは、医師が増えると患者にどういうメリットがあるのかということが見えづらい。これが平均年齢55歳のがん患者の認識。

 私たちが訴えているドラッグラグは、官僚の不作為による殺人。医師不足も早くから言われているのに対策がない。厚労省がやっているうちは直らないと思う」

 志村大輔・骨髄バンクを支える東京の会
「素朴な疑問。辞めた医師はどこへ行ったのか。医師会が反対している理由は?」

 竹内麻里子・医師のキャリアパスを考える医学生の会
「医学部の目標には大雑把に言って2通りある。地域医療への貢献をうたうものと人類全体への貢献をうたうもの。千葉大の目標には、地域医療への貢献が入ってない。

 医師が足りないからと言って地域枠をつくるけれど、お金をけちっても枠は埋まらない。ある程度の妥協は必要だし、どの程度のお金をかけて、どの程度の学生を集めて、どういう医師に育てたいのか、まず考えるべき。医学部をつくればいいってものではない」

 鈴木洋介・研修医1年目
「千葉の高校を出て今は東京の病院で研修医1年目。千葉県で医者にならない理由は、まず千葉県出身者で私立に行ける奴は私立に行っちゃうし、千葉県の人はあんまりコツコツやるタイプでない。でも千葉大はセンター試験重視なので、コツコツやる人が有利。研修医を増やしたいなら亀田先生の所の枠を増やせば済む。千葉には選択肢がない。旭か亀田か、その他かということになって、その他にもいい所はあるんだと思うけれど、見学へ行こうという気になれない」

 田中ダイスケ・慶應大学生
「千葉大の人から、枠を増やすと、医師にふさわしくない人が入ってくると聞いた。実際は、どうなのか」

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