ドラッグ・ラグ解消、「55年通知では無理」?
■ 「安全性の担保という問題も絡む」 ─ 遠藤会長
[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
その際、(資料)4ページ(比較表)は会長がおっしゃったように、非常に分かりやすい。
「55年通知」、従来スムーズに機能していなかったというよりは......、ほとんど認められていなかったのはこの(比較表の)「判断権者」のところですね。
▼ 資料によると、判断権者は「審査支払機関の各審査委員会」(※支部間格差の解消の観点から審査情報提供委員会でも審議)となっている。
医師のオートノミー(裁量)で使っても、その後の審査支払機関で認められていないことが多かった。それが都道府県の差などで出てきたので、その辺はやはり......、支払権者がいらっしゃるので......。
ドラッグ・ラグをなんとか解消することを......。会長がいまおっしゃったように、この中医協で認められるのであれば......、決めていただきたいなと考える。
[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
(冷ややかな口調で)それは今後の議論ということ。
(適応外医薬品への)アクセスを短くするということの裏腹で、安全性の担保という問題とも絡んでくる。そのバランスをどう取っていくかということになる。
無制約に決めるということは当然できないし、他の部局で決めなければいけない内容にどこまで踏み込めるかという問題もある。
ま、それはそれとして(中医協では決められないが)議論はできるということなので、ぜひ積極的な議論をしていきたいと思う。
ほかに何かございますか? 私は先ほど「質問」と申し上げたが、すでに中身に入ってしまっているが......。安達委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「事実関係を少し整理させていただいた」 ─ 佐藤課長
P3 → 「ドラッグ・ラグの解消手段と申し上げたが」 ─ 嘉山委員
P4 → 「8年間は通知が実質適用されない」 ─ 薬剤管理官
P5 → 「安全性の担保という問題も絡む」 ─ 遠藤会長
P6 → 「この通知でやるのは無理だろう」 ─ 安達委員