村重直子の眼14 熊田梨恵・『ロハス・メディカル』論説委員(上)
熊田
「どのようなところが」
村重
「文章の細かいところですよ。わずかな一言でも、書き直されたり、書き加えられたりして、それが必ずしも私の思っている意図と同じではなかったりもするんですけど、もちろん同じ意味でうまく直してくださったなっていう部分もあるし。何かしら手を加えられた場所というのは、伝わってなかったんだな、説明が足りなかったんだなとわかって、さらに自分で書き直すという感じでした」
熊田
「医療の難しいシステム的な話ですか」
村重
「言葉遣いもそうですし、私にとっては当たり前の概念になってしまっていて、思わずすっ飛ばして書いているというか、すぐ次の話に移っていたりするところもありましたね。ひとつ分からないと次の話も分からなくなってしまうのに」
熊田
「たとえばバイアルって何?みたいな、そんなことですか」
村重
「ああそうですね、パンデミックって何とかもありましたね。パンデミックはまだ、世界に広がって大流行して...と言葉を置き換えて説明すればいいですけど、政治任用って何とか、概念がないものは説明しようと思うと何ページにもなっちゃうのです。ドクターフィーとかもそうですね。何ページにもわたって書かないと伝えられない」
熊田
「そうですね」
村重
「でも、まさにそれをしたくて書いたので、良かったんですけど」
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