村重直子の眼16・近藤達也PMDA理事長(中)
近藤達也・PMDA理事長との対談2日目です。
近藤
「PMDAは、行政機関ではあるけれど、教育機関でもあり、研究機関でもあると考えています。ですので、10月から研究課という課をつくりました」
村重
「どんな風に」
近藤
「レギュラトリーサイエンスの研究課をつくりました。これまでは研修課という課のみがあり、PMDA職員に色々な形で勉強してもらうチャンスをどのように作るか、職員の勉強の仕方のコースを企画したりしていたのですが、今後はレギュラトリーサイエンスとは何なのかという研究に対しても魂を入れていこうと考え、研究課をつくりました」
村重
「頑張ってほしいですね。専門家どうしの情報交換ですものね、それは楽しみですね」
近藤
「本当は研究所を作りたいのですが、いきなりそんなに大規模なものもできませんから。まずは課から、魂を入れるところから始めました」
村重
「審査や安全対策の部門と直結した形で、つまり普段の日常の業務と直結した形で研究できるのは、すごくいいですよね」
近藤
「研究というのは、上司に対してもフランクに、お互いの違う意見を言い合えますよね。一方的に俺の言うことは神様だというわけではなく。お役所って、そういう問答無用な雰囲気はありませんでしたか」
村重
「上司の言うことに従わないといけませんからね」
近藤
「問答無用というのはおかしな話ですよね」