村重直子の眼15 長尾和宏・長尾クリニック院長(3)
村重
「現場の患者さんの声も本当に色々な人が色々な悩みを抱えていて、話しているうちに泣き出す患者さんもしばしばおられますし、そういう生の声を聴きながら一人ひとりで対応できる部分と、全体の規制がかかっているために現場ではどうしようもない部分と両方あるので、規制がかかってる部分については、みんなが知ってみんなで変えればいいと思うんですよ」
長尾
「先生、次の本のタイトルは『みんなで変えればいい』とか、そういうので」
村重
「ただ縛られているだけではなくて変えればいいんですよ」
長尾
「サブタイトルが、作る側から変える側へってね。でも本当にそうじゃないですか。自分たちで作った規則で自分も縛られてというか矛盾を感じることもあるだろうし」
(つづく)