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気づいていますか? 老人性難聴

本人も周囲の人も、結局、思いやりです。

 補聴器を使うことで、聴力はどれくらい補えるのでしょうか。元どおり?そう期待したいところですが、やはり完全には無理。ちなみに、補聴器には自分なりの微調整が不可欠で、"慣れ"も必要です。ただ、そこは根気よく使い続けることがコツがつかめるもの。それとは別に、いくら進歩した補聴器でも私たちの耳とは違い、「聞きたい音だけを選択して聞く」ということには限界があるのです。どうしても不要な音もひろってしまいますし、聞き分けられない音も出てきます。
 ですから、補聴器を使う使わないにかかわらず、老人性難聴となれば、本人と周囲の人たち、双方に心構えと気遣いが求められるのです。
 まず、ご自分が難聴という方。自覚のうすい人は、聴力の衰えという現実としっかり向き合ってください。さらに、補聴器の使用とメンテナンスは、ご自分のためというより、むしろ周りの人に迷惑をかけないため、と考えてみましょう。つまり周囲への思いやり。それがコミュニケーションをより円滑にし、QOL(生活の質)の向上につながるはずです。
 そして周囲の方。老人性難聴で一番心配なのは、社会や家族からの孤立です。理解と思いやりを持って接していただくことはもちろん、本人が気づいいない場合には角がたたないかたちで指摘してあげることも必要なこと。また、補聴器をつけている人との会話は、相手の正面から顔を見ながら、ゆっくりはっきりと。ただし大きすぎる声もいけません。その代わり、つけっぱなしのテレビなど、不要な音は減らしてあげてください。
 思いやり。結局どちらも、これにつきるというわけです。

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