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杉並区立富士見丘中学校自由記述欄から

皆様 こんにちは。

今年の梅雨は長いですね。

ここ数年空梅雨気味であったことから、特にそう感じるのかもしれませんが、日照不足で野菜の値が高騰しているとか。今週末も、梅雨前線と台風の影響でお天気は良くないようです。

さて、前回、杉並区立富士見丘中学校と中野区立中野中学校の生徒アンケート数値部分をご紹介いたしましたので、今回は、杉並区立富士見丘中学校生徒事後アンケートの自由記述欄から生の声をご紹介いたします。

全体的には、「がんの怖さがよく分かった」「命の大切さがよく分かった」という声が多く寄せられていますが、すべて読ませていただいた中から、私の目に止まった意見・感想を記載させていただきます。「もしかしたら自死を考えたことがあるのかもしれない」と思わせるような、少しドキッとするような記述もありましたが、この授業を受けていただいたからには、もうそのような考えに至ることもないだろうと信じています。

また、禅問答のような感想もあったりしましたが、多くの生徒たちが真剣に自分のこととして受け止めてくれたことがよく分かりました。

授業をそのものをお聴きになっていらっしゃらない読者の方々には、一部分かりにくい記述が含まれているかもしれませんが、ご容赦ください。

杉並区立富士見丘中学校(自由記述欄)
※基本的には生徒が記述した通りに記載していますが、「かなと漢字」「誤字・脱字」「句読点」等については、当方で一部修正を加えてあります。

8 「いのちの授業~がんを通して」を受けてどのように考えましたか?

・イタリアにいる人との話が聞けて、技術の進化を感じました。自分はがんになったことがないので、つらかったんだなということが分かりました。(1年男)
・急にがんになって戸惑っただろうに、つらい思いもしたと言っていたが、今は笑顔で話せるようなことなんて、とてもメンタルが強いなと思った。(1年男)
・今生きていることが当たり前ではないと、はっきり思えた。がんのことをとても理解できた。自分にしかできないことも必ずあると思った。(1年女)
・生きていることは当たり前ではなく、いつも生死の狭間で生きているんだなと改めて思った。そして、落ち込んでいる時は、人の支えが大切なんだなとも思った。(1年女)
・簡単に「死ね」とか「死ぬ」とか言っちゃだめだなと思った。(1年女)
・命はたった1つしかなくて、なくなったら終わりだけど、いのち(命)は大切にしないとなと思いました。(1年女)
・今、何の不自由もなく生きていることは、とても幸せなことだということ。(1年女)
・自分が一生取り戻せない病気になっても、自分にしかできないことを見つけることが大切だと分かった。(1年男)
・励ましの言葉をかけてあげると、気分が良くなるとずっと思っていました。しかし、「何の根拠があってそんなことが言えるのか」と腹が立つと聞いて驚きました。ちゃんと身の回りのことを手伝おうと思いました(励ましの言葉ではなく)。(1年男)
・「がん」は2人に1人の確率でなるということを聞いて、生と死について少し考えてみた。「がん」は怖いものだと改めて考えたし、僕たちが大人になった時に、「がん」を治せるように技術が進歩していてほしい。(1年男)
・私は、人間関係がつらくて生きているのがつらくなりました。でも、親がくれた命だから、「頑張ろう」と考えました。今回で、もう一度命の大切さを知れた。(1年女)
・自分にしかできないことを、今は見つかっていないが、探してみたいと思うようになった。生と死について、もう少し考えてみようと思った。(1年女)
・自分が健康でいるのは普通ではなく、世界には「がん」やその他の病気で、私たちが楽しめることを楽しめない人がいることを知り、健康な私たちができることを探していきたいと思った。(1年女)
・「いのちの授業」を受けて、やっぱり近くで支えてくれていた友達や家族がいたから、自分の命が助かったということがあるので、支えは、やっぱり大切だなと、改めて感じました。(1年女)
・「がん」という病気になることで、自分の世界や価値観が大きく変わってしまうことを知った。私は、この学びを生かして、病気について考えていきたいと思う。(1年女)
・命は一つしかなくて、がんと闘っている人もいるけど、みんなちゃんと生きて頑張ってるから、自分も生きようって決意しました。(1年女)
・がんをこんなに身近に感じたのは初めてだった。家族や友達と話したことで、生命の尊さについて考えを深めることができたから、とてもいい機会だった。(1年女)
・受ける前は、がんのことをドラマなどでしか知らなくて、「がんで亡くなった」などとはよく聞いたことがあった。でも、本当は助かる人もいるってことが分かった。いろんなものを失っても、その中で幸せを見つけることはできるんだなと思った。(1年女)
・がんがあんなに身近なものなのだと初めて知ってびっくりしました。もっとがんについて調べてみたいです。(2年女)
・命を持つことはとてもいいことで、今生きているのは奇跡なんだと思った。(2年男)
・がんは痛さとかではなく、つらいという感情があるということ。(2年男)
・がんの怖さが分かって、たとえがんになっても、両親のためにも手術するのをためらわず、治るという希望を持ち続けたいと思う。(2年男)
・がんは悲しいことだが、それはもう仕方がなく受け入れるしかない。ただ、あきらめてはいけないことだと思った。(2年男)
・がんになって生きる希望をなくしても、支えてくれる人がいるのだと思った。(2年男)
・幸せというものは豊かだとかそういうことではなく、生きることなんだと思いました。(2年女)
・いつ誰が亡くなるか分からないから、普段からお礼を言ったり謝罪したり、後悔のないようにしようと思った。(2年女)
・「生きたい」なら"あきらめる"という選択肢はない。毎日を大切にして、精一杯頑張って生きる。(2年女)
・健康であることの幸せさを考えさせられました。命は助かるかもしれない。だから深くは考えていなかったけど、やっぱりつらいんだなと思いました。(2年女)
・今普通に生きているのが当たり前ではなく、日々の生活をありがたく思い、両親、兄弟に感謝したいです。(2年男)
・自分の命以外にも、友達や家族の命も大切にしていきたいと思いました。(2年女)
・私も周りの人もいつがんになるか分からないし、もしがんになったとしても、接し方なども深く考えることになると思います。しかし、どんな時でも側にいてほしいと思うのは、同じことだと思いました。(2年女)
・自分の死が近づいたら、私はどうなるんだろうと考えてみました。(2年女)
・がんはとても怖くて、人の命を簡単に奪えてしまうような怖い病気だけど、その分、がんになっても幸せになっている人や考え方が変わった人がいるというのは、とてもすごいことだと思いました。(2年女)
・どんなにつらくても、失ったものばかり考えずに、得たものを考える生き方は素晴らしいと思った。(2年男)
・人間は、"生きよう"という意志があれば、何でもできてしまう。(3年女)
・病気で入院している人に「大丈夫」などと言うと、だめだということが分かりました。もし、家族や友達等身の周りの人たちががんなどの大きな病気にかかった場合は、こういうことをしてあげようと思いました。(3年女)
・やはり、経験した人としていない人では、気持ちの伝わり方が違うんだな、と思いました。(3年女)
・がんは悪いことばかり起こるんじゃなくて、学ぶことができたり、新しい人生のスタートを始めるきっかけになったりするんだなと思いました。(3年女)
・がんになっても、こうしてポジティブに生きている人がいることを知って、そういう病気の人の分、自分がもっとできることをしようと思った。(3年男)
・どんなに生きるのがつらくても、生きる理由がみつからなくても、その一日一日を一生懸命に生きようとすることが大切だと思った。(3年男)
・今の自分がどれだけ、何ができるかが分かった。(3年男)
・自分が生きていられているのは当然じゃなく、いつ死が来てもおかしくないと分かりました。病気にかからなくても、家族や友人たちにありがとうという気持ちを持とうと思いました。(3年男)
・生も死も必然である。よって、今たまたま生きているわけではない。(3年男)
・死の恐怖は、死ぬ直前にしか分からないこと。死を目の前にして後悔をしないよう、今やれることやりたいことをやっておきたい。(3年男)
・がんになったとしても、そこで人生が終わるのではなく、がんと闘ったその先にいい人生があると思った。(3年男)
・祖母が一度がんになったことがあるが、早期発見できて良かったと思った。(3年男)
・改めて、命の尊さが分かりました。今、自分が生きていることが当たり前だとは思っていないので、できることを探し、実行したいと思いました。(3年女)
・生きることと死ぬことは大きく違うこと。(3年女)
・自分の心臓が止まってしまうかもしれないと考えると、すごくつらいものだと思うが、他の人のことだと思えば、言葉がとても安っぽく、軽い口調で大丈夫! と言ってしまう。それが相手を傷つかせ、苦しませてしまうということがよく分かった。私は、これからは「忘れないよ」と言いたい。(3年女)
・1人に一つしかない命を大切にして生きていかないといけないなと思いました。がんになっても、少しの希望を信じていきたいと思いました。(3年女)
・がんになると何も手元に残らないと思っていたけど、得られることがあったのは驚いた。(3年女)
・がんになるのはつらいことだと思う。けれど、なってから初めて気づくことや考えることができることに驚き感心した。(3年女)
・自分でも、ヒヤリとする場面、それは命に直結することもよくあった。今の命があるのは、本当に素晴らしく、またありがたいことだと思った。(3年男)
・今生きていることは当たり前ではなく、いつ自分や周りの人に命の危険が及ぶかは、本当に分からないことだと改めて分かった。(3年男)
・がんになっても、その後の気持ち次第で幸せになれると思った。(3年男)
・難しい話だと思う。答えがないだけにもっと難しい。(3年男)

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