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ニュース〜医療の今がわかる

後期研修班会議11(最終・抄報)

過去の記事を調べていただくと分かるように、8から11へいきなり跳んだ。これは9回目と10回目が非公開だったため。途中6回目も非公開だった。11回目の議論を聴いていたら、この非公開の3回によって、かなりのコンセンサスができたようだ。土屋了介班長は総括で「全部公開した」と自賛したが、報じる側としては都合のよい部分だけ見せられたようで釈然としないものがある。これに起因するモチベーションの低さのほか、年度代わりのバタバタや超個人的事情もあって報告が遅れた。とはいえ書いておいた方がよいと思われることもあるので、遅まきながら記す。(川口恭)


主な発言。
土屋
「この描いたものをどう実現していくか。以前にも何人か同じことを言っている。しかし進化はしている。今まで米国の制度については紹介する人が多かったけれど、ヨーロッパを調べても、専門医の教育が一つのシステムで統制されていないのは日本だけ。システムが必要だといった時に、それをどうやったら実現できるのか、タイムテーブルを作って絶対に実現するんだというのが今回の主眼。会議そのものは今回で終わるけれど、班員の方々には、いったんこの会議に首を突っ込んだ以上、ずっとついて回るという覚悟を持ってもらいたい。

なぜこんなことを言うかというと、ここに関係者がいたら申し訳ないのだが、事故調の議論を見ていて歯がゆく思う。あれは第三者機関の設置を要望した19学会の声明文があって、ボタンのかけ違いの原因はあそこにある。声明文で厚労省にお願いをした。厚労省の担当者はお願いをされたからということで第三次試案まで作ったのに、医学界が反対するなんてと思っているに違いない。こういうものを作って自分たちで運営したいから支援してくれという話の持っていき方だったら議論の展開も違ったのでないか。

これも、報告書を出して、じゃあお願いしますだと責任を果たせない。4月以降、皆さんボランティアになるが、引き続きご協力をお願いしたい。外山先生も同じと思うが、私は元が外科医なので、いったん始めたらどうやって成功させるかしか考えない」


外山
「全く同感。重要なのは、どうしても作るのだという一点に尽きる。客観的に、特定の個人団体の利害得失と無縁に運営されることが基本。作るには1億2千万人の合意を取り付ける必要があるのであり、それは我々が真実どうやって国民の健康に貢献するのかという点へ集約されていけば同意は得られる。

具体的には、我々自身が草の根的に身の回りの人々に対して発信をしていくこと、それからシステム運営にあたる能力を持つような人材を養成していくことが必要だろう」

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