火だるまになっても「概ね了承、座長一任」~医道審医師臨床研修部会
西澤
「20人のうち4人埋まらなかったら次の年は16人になるというのはおかしい。今年からやるなら、埋まらなかった分は翌年に持ち越さないようにすべきだ」
長尾卓夫・恵風会理事長
「大学病院以外で研修した人のフォローはやってるのか。やってないとしたらフォローする形をつくるべきでないか。足らない科に関しては、コマメに見直しをかけないとダメだろう。それから、これまで通りの研修もできるということを明確にメッセージとして出すべきでないか。変更があるなら到達目標も含めてきちんとメッセージすべき」
田原
「医籍登録の際、つまり研修を修了した方にアンケートを取って、3年目以降どのように研修するのか把握する予定にしている」
相川
「それは3年目が分かるということだが、5年目はどうなる」
田原
「アンケートで書いてもらった結果を医籍でリンクさせることは可能」
山下
「プログラムの内容なんだが、なぜ必修が内科と救急になって外科が外れたのか。全身管理の重要さを言うなら、内科or外科でよかったのでないか」
田原
「検討会の際にも議論になった。到達目標に出てくるものとしては小手術になるので、それならば救急でも研修できるのでないかということだった。ただ外科の症例を少なくとも1例受け持つという目標は残っているので、そこはプログラムの中で担保する必要がある」
山下
「外科をやるという意味は小手術なんかではない。全身管理だ。要らないというのが理解できない。ファーストエイドの訓練として、内科も外科も必要になるんでないか」
山口
「今回特別コース型がデビューするわけで、一方でローテート型もあって、どう選ぶのかこれから決まる。ウチなんかの例では、産科のコースを受けた人間が産科へ行かず、内科のコースの人間が産科へ行くようなミスマッチが起こっている。必ずしも特別コースの志望者が、そのまま進むとは限らない。であるならば、+αとして設けるなら結構だが、義務付けはその目的が達成されるかまで含めてこれから検証されなければならないのでないか。1年2年やってみて評価が出てから実施でもおかしくないのでないか。先走りすぎている気がする」
飯沼雅朗・日本医師会常任理事
「検討会では、学部教育を充実させて、できることはできるだけ学生段階に入れよう、国家試験も変えようという前提で来ている。この制度のっ概念はプライマリケアできる医師をつくるということ。難しい症例というのを前面に出す必要があるか。理念に戻って考えないとマズいんじゃないか」
矢崎
「山口委員の懸念はもっとも。特別枠がマッチ0だったら全体の定員が減っていくというのは制度の大きな転換になる。激変緩和になるのかもしれないが。第一候補で待っている人がいたら繰り上げるようにできないか」
相川
「テクニカルにできるか。マッチングが二重構造になる話だと思うが」
田原
「現在のアルゴリズムではできない。今年度は難しいのでないか。来年度の議題になるだろう」
矢崎
「田原さんはアルゴリズムを作った中心人物だから、そこを何とかできないか」
富永
「産科や小児科が0であっても次年度の定員を減らされないというのなら簡単でないか」
山口
「しかし、そうすると20人の所は常に16人スタートで、19人の所は丸々19人採れる。そういうバカな事が起きる」