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中小病院の生き残り策、「小規模地域で手間のかかる患者を引き受ける」

6月19日のDPC評価分科会1.jpg 「手間のかかる年齢階層を引き受けている病院は高い数字が出る」「規模の小さな地域で一定程度の大きさの病院であれば、救急車の搬送割合が高い数値として出る」─。地域医療への貢献度を評価する指標として、厚生労働省は「年齢補正係数」と「2次医療圏人口」という2つの基準を打ち出した。(新井裕充)

 中央社会保険医療協議会(中医協)のDPC評価分科会(分科会長=西岡清・横浜市立みなと赤十字病院長)が6月19日に開かれ、「調整係数の廃止に伴う新たな機能評価係数」について審議した。

 入院医療費の定額払い制(DPC)を導入している病院には現在、前年度の収入を保証する「調整係数」が付いているが、来年度から段階的に廃止される。これに伴って導入される「新たな機能評価係数」について、同分科会が選定作業を進めている。

 これまでの議論では、「新たな機能評価係数」に採用される項目が大病院を優遇する方向で進んでいる。ただ、同分科会の"親会議"である中医協・診療報酬基本問題小委員会からは、地域医療への貢献度を評価する係数を入れることが強く要請されている。

 このため、中小規模のDPC病院にとって、「地域医療への貢献度」がどのような基準で評価されるかが重大な関心事になっている。

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