中小病院の生き残り策、「小規模地域で手間のかかる患者を引き受ける」
■ 「A項目における新たな機能評価係数の候補の絞り込みに当たっての考え方(案)」
「新たな機能評価係数」の候補を絞り込む議論に先立ち、厚生労働省は7項目の「考え方(案)」を示した。これは、昨年12月17日の中医協・基本問題小委員会で了承された「新たな『機能評価係数』に関する基本的考え方」をベースに、ポイントを絞って簡素化した。主な変更点は、「当該病院に入院する全DPC対象患者が負担することが妥当なもの」という項目が加わったこと。
具体的には、(1)診断群分類点数表では、評価が困難である、若しくは、当該DPC病院において、特別にコストがかかっているもの (2)DPC病院における医療の質を担保するためのもの (3)当該病院に入院する全DPC対象患者が負担することが妥当なもの (4)地域として必要な機能と思われるもの (5)既に十分なデータがあるもの、又は容易に調査可能なもの (6)新たな機能評価係数とすることについて、比較的合意が得られやすいもの (7)機能評価係数として評価した場合に、病院での診療や診療報酬の請求において、問題が生じにくいもの─の7項目。
その上で、「新たな機能評価係数」の候補と、それぞれに対応する評価指標の一覧表を示し、「○×△を付けてほしい」と求めた。○は分科会として採用、×は次期改定での導入見送り、△はペンディング─という分類。
焦点となっている「救急医療」と「医療計画の実施」に対応する指標の絞り込みはやや進んだものの、基本問題小委員会での議論や特別調査の結果などを踏まえて決める見込み。基本問題小委員会での最終決定は秋以降になるだろう。
同日の分科会で決まった「○×△」は以下の通り。