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ニュース〜医療の今がわかる

医師とメーカーの直接的な関わりを完全排除 ─ DPCヒアリング

■ 「各診療科も納得している」 ─ 防衛医科大
 

[齊藤壽一委員(社会保険中央総合病院名誉院長)]
 非常に、後発品の導入に成功されたあづま脳神経外科と防衛医科大学、両方からご意見を賜りたい。いろいろな調査で、後発品が普及しない理由の筆頭は、「効果に疑問がある」「副作用の危惧がある」「供給体制あるいは会社としての説明行為等に疑念がある」、それから「患者さんが必ずしも希望しない」と、大体、主なところはその4つぐらいなんですね。

 だけど、先生方の所はかなりの率で導入に成功なさったわけですね。導入してみて、危惧されていたようなことは、全くの杞憂だったのか、やっぱり、「こういうこともあるんだ」と思い当たるようなことがあったのか、その辺の、導入を達成された病院としての経験を教えていただきたいというのが1つ。

 それから、医師の抵抗感とうのは常に大きいんですよね。それをどのようにして克服なさったのか、「導入してみたら案外悪くないんじゃないか」というふうな状況に(どのように)到達なさったのか、ちょっと1つずつ教えていただけますか? どうぞ、(辺)先生から。

 ▼ まるで、最優秀賞の受賞者に喜びの声を聞くような雰囲気。

[あづま脳神経外科病院・辺龍秀院長]
 まあ、正直言いまして全国平均が7.5%と、我々の病院が61.4%という数字を見た時にはびっくりしました。(委員ら、ニコニコしながら笑い)

 (笑顔で)これを、どう解釈したらいいのか。「良いのか悪いのか」というところで......。平成19年度の経済財政諮問会議ですかね、そこで30%という目標を出したわけですね。それを見ますと、平成19年度は(37.1%で)大体、国の方針の通りに行っているなと解釈しました。

 ただ、私個人の考え方としては、やはり先発品と後発品の効力がほとんど同等で、しかも安定的に供給してくれると......。最近はかなり安定しているので、この辺はクリアされていますが、あとは適応範囲があまり変わらないということであれば、患者さんの負担軽減という意味では、良いことではないかと思っています。

 それで、これを軌道に乗っけるのに苦労しました。先ほどお話ししましたが、我々の病院は平成12年から「中・長期事業計画策定会議」というのをやっています。ここで3年間の目標を立てまして、計画を組んで、そして部門の年次に落とし込んで、それぞれの行動目標に落とし込んでいくわけですね。

 その時にですね、やはり一番抵抗するのはドクターですので、ドクターも一緒に参加して一緒に考えさせたというところが導入を加速的にスピードを上げた理由ではないかと思います。

 あとですね、20年度の61.4%という数字は......。実は、平成19年2月から小児科を新設しています。それから、20年4月から循環器内科を併設しています。そこで、100品目ぐらいの新しい薬が出てきまして、「それをどうするか」ということで、薬事委員会で十分ディスカッションした結果、「それは全部後発品でいいんじゃないか」ということになりまして、それを入れたということが良い結果になり......。(ここで委員から「なるほど」とうなずく声) 現在は大体50%ぐらいに落ち着いてきています。

 ▼ これは模範解答。厚労省は、専門性のある病棟薬剤師の配置をDPCの「新たな機能評価係数」で評価して、薬剤師を中心とする院内の「薬事委員会」に医師の処方を規制させたいのだろう。

[齊藤委員(社会保険中央総合病院)]
 ま、事前に危惧されていたような不都合はないというのが結論ですよね?

[あづま脳神経外科・辺院長]
 はい、そうです。

[齊藤委員(社会保険中央総合病院)]
 (笑顔で)それを伺いたかったんです。

 ▼ 無理矢理に言わせているという感じ。こうして議事録に残し、それを「たたき台」や「主な意見のまとめ」などに反映させる定番の手法。

[あづま脳神経外科・辺院長]
 スムーズに行ったと......。

[齊藤委員(社会保険中央総合病院)]
 はい。防衛さんはどうですか?

[防衛医科大学校病院・望月英隆病院長]
 はい。先ほど齊藤委員がおっしゃった「安定供給」ですね、それから「安全性の確認」、それから「情報提供が迅速か」ということ。これは相当大事だろうと思います。

 これを薬剤部が細かくリサーチしまして、ほかの大学病院あるいは特定機能病院さんに既に入れているというものから順番に入れていったということがあります。そうしますと、各診療科も納得しているということでございます。今まで、まずかったことはございません。

[齊藤委員(社会保険中央総合病院)]
 はい、ありがとうございます。

 ▼ 期待した回答は得られたのだろう。満足した様子。


 【目次】
 P2 → 「中・長期事業計画」を作っている」 ─ あづま脳神経外科
 P3 → 「各診療科も納得している」 ─ 防衛医科大
 P4 → 「ドクターと業者との交渉はさせない」 ─ あづま脳神経外科

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