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ニュース〜医療の今がわかる

救急受け入れ対策、「医師の適正配置もある」 ─ 厚労省課長

■ 「ベッド満床は人知を尽くせば改善できる」 ─ 厚労省
 

[保険局医療課・佐藤敏信課長]
 もう一度、本文に戻っていただきます。最終的に救命救急センターで受け入れに至った事案において、医療機関に照会するんだけれども、結局、受け入れしてもらえなかった理由としては、「手術中」とか、「患者対応中」とか、「ベッド満床」とか「処置困難」「専門外」というのが主な理由になっております。
 これは、スライド(参考資料)でいうと8(ページ)になります。

二次と三次の受け入れ不能理由.jpg ちょっと表が見にくいので、ご覧いただきたい所に○を付けているが、例えば、「三次救急」という区分で見てみますと、「なんで受け入れられなかったの?」というと、「ベッド満床」が25%、つまり4分の1が「ベッドが満床でした」ということですし、「手術、患者対応中でした」というのが3分の1ぐらいで32.6%ある。それから、「二次救急以下」のところでは「処置困難」23.6%、「専門外」というのが18.8%ということ。

 で、あの......。「手術中」や「患者対応中」とか、「自分の所では手に負えません」という意味でしょう。たぶん、「処置困難」「専門外」ということについては、これはなかなか一朝一夕には解決しません。

 ▼ 「二次救急以下」のトップが「処置困難」ということは、「リスクのある患者は受けたくない」という意味ではないだろうか。ちなみに、「三次救急」のトップが「手術・患者対応中」であるのは、普通に考えれば「キャパオーバー」になっていること、つまり医師不足または救急患者が多いことを意味するのではないか。


 (診療報酬だけで解決するのは難しいという)先ほどの話で、もう少し(補足して)言うと、「ルールを変える」とか、「体制を整備する」とか、あるいは「補助金」とか、そういういろんな方法でやってもらわなきゃいけませんし、「医師の適正配置」というのも、もしかしたらあるのかもしれません。

 それに対して、「ベッド満床」というところは、ある程度、人知を尽くせば改善できる余地もあるだろう。「ベッド満床みたいなものが改善するように」というのが関係者の希望のようでございます。(以下略)
 
 
 
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