中医協人事の記者会見 (質疑応答)
「5人のお医者様すべてが日本医師会の会員」「安達先生は(日本)医師会の診療報酬検討委員会の委員長で診療報酬に関しては権威」─。日医執行部を外す中医協人事を発表した10月26日の会見で、長妻昭厚労相は"日医外し"の人事ではないことを強調した。長妻厚労相の質疑応答は以下の通り。(新井裕充)
── 何日付かということ、新しいメンバーでどんな診療報酬体系を目指すのか、狙いを教えてください。
はい。これは、日付としては......。(記者席の後ろにいた保険局医療課の佐藤敏信課長が立ち上がって「○○で選任して再任!」と強い口調で発言)
(弱々しい表情で)あ、そうですね......。これは今日内定ということでございまして、できる限り早く、正式な文書のやり取りもございますので、正式に、できるだけ早く選任をしていきたいと考えております。
で、狙いということでございますけれども、やはり我々、この新しい政権は、この「医療崩壊」を食い止めるということも大変大きい課題の1つ......、最も重要な課題の1つであると考えておりまして、そのためにはいろんな方策が考えられますけれども、その中の重要な1つとして、これもかねてより私も会見で申し上げていましたけれども、診療報酬というものも大変大きなものでございます。
実務的なものの一方で、医療政策にも大きくかかわりのあるものであると考えておりますので、我々がこれまで連立の政権公約、あるいはマニフェスト等々でお訴えを申し上げてまいった、この「医療の再生」ということに資する、そういう考え方というのも採らせていただいたところです。以上です。
── 診療側の委員ですが、茨城の医師会は選挙で民主党を応援していたり、京都の安達さんは前原さんと親しいという話も聞きますけれども、そういう民主党寄りの人選をしたのではないかとの指摘もありますが、それについて。
これはあの......、そういう選挙うんぬんとは全く関係ございません。ま、基本的に、先ほども申し上げましたように、この診療報酬というのは、実務的な話である一方で、えー......、医療政策を左右する大変大きな部分であると考えておりますので、先ほども申し上げましたように、お医者様は本当に皆さん、疲弊をされて大変頑張っておられる。
しかし、患者さんはじめ国民の皆さんも大変な医療の現場では、あー......、大変な状況になっている等々を鑑みてですね、医療を再生していこうということで、我々の医療の、医療の再生に関して一定のご理解をいただいているというのも、1つの考え方としまして、えー、こういう形として、今日、発表させていただきました。
【目次】
P2 → 「執行部だから」というわけではない
P3 → 医療の再生のために診療報酬全体を手厚くする
P4 → 鈴木先生は医師会の関係強い、安達先生は診療報酬の権威
P5 → < 日医に理解を求める文書 >