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ニュース〜医療の今がわかる

中医協人事の記者会見 (質疑応答)

■ 医療の再生のために診療報酬全体を手厚くする
 

── 先ほど、薬剤師会の三浦先生の就任について触れられなかったような気がしますが。
 あ、これはですね、三浦先生でございますけれども、三浦先生は調剤でございますが、かつてはですね......、病院での調剤経験を有しておられる、ま、こういうことで、そういう意味では......、非常にですね、病院のご事情にもよくお分かりになっておられるというようなことでですね、我々もですね、医療政策では、地域医療を守る医療機関の入院診療報酬について検討するということも、1つ、政策として入れさせていただいておりますので、そういう観点からですね......、我々がお願いを申し上げたということです。

── ご存じの通り、日本医師会の会長選で、今の唐澤会長と茨城の原中会長が出馬の意向を示しているんですが、そういう中で、茨城の医師会の役員の方を選ぶということは、特定の団体に、中医協のあつれきを及ぼしかねないと思うのですが、それについてはいかがでしょうか。
 これは全く、そういうことは考えておりません。これも先ほど申し上げましたように、3週間ほど前からですね、議論をしてまいりまして......、そういう中で、こういう形を決めさせていただいたところでですね、当初の議論では、そういう選挙の話というのはまだなかったところでございますし、先ほど申し上げましたような理由で選任させていただいておりましたので、そこの......、我々が考えたということではありません。

── (茨城県医師会理事の)鈴木(邦彦)さんの、茨城県医師会選出というのは、どういうことでしょうか。
 これも先ほど申し上げましたようにですね、やはり診療報酬といいますのは、ひじょーーに実務的な作業であると。ただ、その一方で、診療報酬の配分決定というのは、医療政策にも大変大きな影響を及ぼしてくると、そういう意味では我々の考え方、この政権の医療政策の考え方に、一定のご理解をいただく方が......、ここで議論していただくということも必要ではないかと、そういう考え方を持っておりまして、その結果、こういう人選になったということでございます。

── 先ほど、「日医に対して文書で理解を求めるように働きかけている」とおっしゃいました。現段階ではまだ、「日医から理解を得られていない」という認識でよろしいでしょうか。
 そうですね、日医からはですね、我々のほうにも再考を求めるような......、この記者発表の前にも、そういう......、お話がございました。それに対して私どもとしては、文書でなんとかご理解をいただきたいという......、ご理解をいただくというお願いをさせていただいたところでございまして、その文書でご説明した上でですね、そして、今の時点で発表させていただいたと、ま、こういう形です。

── 人選の遅れで、「来年度の診療報酬改定が間に合わないんじゃないか」という危惧の声も上がってますが、その辺はいかがでしょうか。
 これは私どももですね、関係部局と打ち合わせをしまして、そういう遅れはないというタイミングで決断、決定をさせていただいたというふうに考えております。
 ただ、いずれにしましてもですね、我々これから精力的に、この中医協だけではなくてですね、これ、診療報酬を決定するというのは政府の役割でもありますので、それについても精力的に取り組んでいきたいと。

 ま、何よりも......、医療の再生のためには診療報酬全体を手厚くするという考え方を前政権以上に持つ必要もあると考えておりますので、努力をしていきたいと思います。


【目次】
 P2 → 「執行部だから」というわけではない
 P3 → 医療の再生のために診療報酬全体を手厚くする
 P4 → 鈴木先生は医師会の関係強い、安達先生は診療報酬の権威
 P5 → < 日医に理解を求める文書 >

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