中医協の新委員は、「決して誘導されません」?
■ 小児救命救急センター(PICU)への「誘導」
○ 1~4歳児の死亡率の国際比較
略。
▼ 乳児死亡率は低いが、1~4歳児の死亡率が高いことを説明。
○ 新生児関連疾患が1~4歳児死亡に与える影響
日本の乳児死亡率が非常に低いので、かえって、そこで助けた赤ちゃんが1歳を超えたあたりで死に始めるんじゃないか、まあ、別の言い方をすれば「キャリーオーバー」とでも言うんでしょうか、その影響があるんじゃないかとも言われていますが、それについても(研究班が)一応分析してみたということのようです。
結論は、「キャリーオーバー」だけで説明できないほど高いんじゃないかというのが研究者たちの意見のようです。
▼ 1~4歳児の死亡率を問題にすることへの批判を考慮したのか、今回新たに加わった。
○ 1~4歳児の死亡原因(基礎疾患の認められない児)
じゃ、どういうもので死んでいるのか。外因死だけを取り出して分析したのがこれです。今日は、細かくは説明しませんが、外因死が比較的多い。その中でも交通事故等が多いというのが特徴です。
○ PICUの有無による不慮の事故の死亡率
それから、やや結論めいたことが書いてありますが、こうした外因死、あるいは不慮の事故みたいなものについて、独立して1~4歳児だけを診るような小児の救急部とでも申しましょうか、ここでは「PICU」という言葉を使っていますが、小児集中治療室みたいなものを設けたときには、0から4歳、あるいは14歳以下すべてをまとめて見ますと、「PICU」を持っている地域と持っていない地域を比較すると、こういう統計データが出たよということで報告されています。
○ 重篤な小児患者に対する救急医療体制の検討会「中間取りまとめ」概要
略。
▼ 同検討会では、「小児救命救急センター」への反対意見が強かったように思えたが、「中間取りまとめ」の内容をイラストに描き直し、そこに「小児救命救急センター」(仮称)という文字をしっかり入れている。何度叩かれても絶対に諦めない不屈の精神というものを、医政局からは学ぶことができる。
では、もう一度本文に戻っていただきます。第一(小児医療体制)については、おおむね(参考資料で)説明いたしました。第二(現状と課題)についても説明しましたので省略させていただきます。それから、第三「現行の診療報酬上の評価の概要」について、かいつまんでお話しをさせていただきます。(中略)
【目次】
P2 → 次期改定に向け、22の検討項目を示す ─ 遠藤会長
P3 → トリアージシステムへの「誘導」
P4 → 小児救命救急センターへの「誘導」
P5 → 論点という名の「誘導」