新型インフルワクチン接種の前倒し―足立政務官、約1時間の記者会見
政務官 まず2点申し上げたいと思います。一つはそういうご要望、学会だけでなく地域からのご要望も届いておりまして、私どもはやはり実際に年齢別に患者さんがどうなのかと、この動向をしっかり把握する必要があるということで、これをずっと進めておりました。このデータが11月3日現在だったと思いますが、ここまでまとめることができたので、これもとに判断すべきであるというのが一点。それから時期の問題がもう一つなんですが、先ほど申し上げましたように、スケジュールについても国民の皆さんにできるだけ多く理解して頂きたいということで活動を続けております。そして11月3日に政府広報という形で新聞折り込みで出たと思います。その時の決定事項は、10月20日現在ということでした。スケジュールの関係で、11月3日になるということは、それが出る以前に新たな方針の見直しを発表することはさらに混乱を招いてしまうということがありました。もう一つ大事なことは今日が3回目の出荷ということであります。前倒しをすることによって、冷静に行動して頂きたい、予約を取って頂きたいのですが、殺到する可能性もございます。しかし、優先順位を付けました。これを変更する考えはございませんし、今回も変更したわけではございませんけども、優先順位の方が終了する時点までに600万回分であれば、100%接種すると考えてもまず足りる、数は行き渡るであろうと。実際にはさらに接種率が下がると思っておりますけども、不十分な数しかないのに「優先してやって下さい」ということは行政の立場としては言えるものではないと私は思っておりますので、本日3回目、しかも今までで一番多い355万回分という出荷でございますので、その分につきましては、前倒しが可能であろうという判断をしたわけです。
幹事社 スケジュールに関連して質問ですが、今日の事務連絡発出で、11月中旬からの接種ということですが、都道府県の体制はそれまでに間に合うとお考えですか。
政務官 これは、今までのことと重複するわけですけども、内実を申し上げますとこれは3回目ですね。各出荷の回ごとにその5日か1週間ぐらい前に通知文を出すようにしております。そこで、今回はどういう方に接種して頂くということを書いているわけですね。もちろんそこで接種の方々に確認も必要です。予約という行為も必要ですね。実際に出荷されてから、それが接種されるようになるまで地域によって差はありますが、大体1週間から10日ということで、本日の出荷分についてはもうすでに基礎疾患を有する方々、妊婦の方々、基礎疾患を有する方でも1歳から小学校3年生までの最優先、というお願いの通知はもうすでにしてあるわけです。それに加えて、数の面で多分足りると思われるので、子どもの方々も前倒しして接種が可能と思われるので検討して頂きたいというお願いをしたわけです。
幹事社 各社、どうでしょうか。
記者 600万回分になったことで足りるだろうというその考え方を、もう少し詳しく教えて頂けますでしょうか。基礎疾患のある方でも優先接種対象者の方は900万人いるが(あまり聞き取れず)。600万人だとどういう形で回るだろうと?