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ニュース〜医療の今がわかる

11月25日の中医協 (ブリーフィング) 


■ 基本問題小委員会⑤ ─ 歯科診療報酬(歯科固有の技術評価)
 

[保険局医療課・宮原勇治課長補佐]
 これは歯科固有の技術でございまして、(論点は)本文の17ページ。

○ 論点
1 歯周疾患やう蝕等に対する歯科固有の技術について、重要度、難易度、必要時間等に係る新たな知見等も参考としつつ、評価の見直しを行うことについてどのように考えるか。
2 有床義歯の治療については、現行の義歯管理体系の定着を図っていく上で、義歯調整等の診療実態に合わせた診療報酬上の評価についてどのように考えるか。
3 口腔内写真検査等のように、歯科疾患に関する患者の理解促進に資すると考えられる技術や、補綴物維持管理料等といった普及・定着していると考えられる技術等について、診療報酬体系の簡素化を図る観点から、その評価の在り方をどのように考えるか。
4 これらの検討と併せて、医科歯科共通の医療技術のうち、医科診療報酬の検討と並行して検討するべき歯科医療技術の診療報酬上の評価についてどのように考えるか。
 平成17年に日本歯科医学会がその当時の保険診療の技術についてタイムスタディを行っておりまして、それを参考に20年度改定もいくつかの技術の評価の見直しを行ったところです。

 20年度改定は「歯科では初めて」と言っていいぐらい複数の先進医療からの技術、技術評価分科会からの新規技術が導入されましたので、その実施状況について調べたところ、やや時間がかかっている技術もいくつかあるということで、そういった重要度、難易度、必要時間等にかかる新しいデータなり、あるいは診療実態を踏まえてですね、評価すべきは評価し、見直すべきは見直すという形で論点を挙げさせていただきました。

 (論点の)2つ目は、昔は入れ歯というのは必ず合うように調整しなければいけないのですが、20年度改定で指導と併せて調整もマルメ(包括)で一本化して評価した。現場からの声もありまして調べたところ、診療実態に合わせた形できちんと評価してくれという声もありましたので、論点として挙げました。

 論点の3つ目ですが、口腔内写真検査、これはお口の中の状態をデジタルカメラ等で画像保存して患者さんにお示しをして説明するというものですが、むしろ検査というよりは患者さんの理解の促進なり説明に有効なのではないかという意見もありまして、これは検査として評価するのか、あるいは別の形で整理するのか、そういったところを論点として挙げさせていただきました。

 それと、補綴維持管理料のように新しいブリッジやかぶせ物を作った場合には2年以内は、再製作あるいは修理の費用は取れないというものですが、そういったものの98%近くも医療機関に定着しているので簡素化を図る観点からどうだろうかという論点を挙げました。

 4つ目(の論点)はもちろん、医科・歯科共通の技術については、同じ並びで評価を検討しなくてはいけないということです。4つ目については毎度の改定で挙げている論点です。

 特に(意見交換では)、3つ目の補綴維持管理料については、2号(診療)側から「単に普及・定着しているからと言って、医療現場として戸惑いを感じる」というややネガティブなコメントがあった。これ以外については、おおむねこういった形で意見が収斂化されていると思います。

 最後に(遠藤)会長がまとめておられましたが、今後はより具体的な突っ込んだ議論になるのかなと考えています。歯科については以上でございます。


【目次】
 P1 → 総会 ─ 平成22年度診療報酬改定に関する意見
 P2 → 基本問題小委員会① ─ 歯科診療報酬(在宅歯科医療の推進)
 P3 → 基本問題小委員会② ─ 歯科診療報酬(障害者歯科医療の充実)
 P4 → 基本問題小委員会③ ─ 歯科診療報酬(患者の視点に立った歯科医療)
 P5 → 基本問題小委員会④ ─ 歯科診療報酬(生活の質に配慮した歯科医療の充実)
 P6 → 基本問題小委員会⑤ ─ 歯科診療報酬(歯科固有の技術の評価)
 P7 → 基本問題小委員会⑥ ─ 調剤報酬

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