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スーパー総合受け入れ実績、開始後約1年で25件-東京都

 脳出血など救命処置が必要になった妊婦を24時間体制で受け入れる東京都の「スーパー総合周産期センター」について、制度が開始した昨年3月25日から今年3月28日までに25件の受け入れがあったことが29日、東京都のまとめで分かった。(熊田梨恵)

 スーパー総合周産期センターの詳細はこちら、搬送の詳細はこちらを参照。

搬送実績1.JPG 都が周産期医療の専門家らによる周産期医療協議会に報告した。
 妊婦に救命処置が必要になったとして消防本部に通報があり、搬送されたのは51件。このうち、スーパー総合周産期センターに搬送されたのは25件で、他の周産期母子医療センターや救命救急センターなどに運ばれたのは26件だった。

 搬送された疾患を重症度別に見ると、最も多かったのは「重篤(死亡含む)」26件、次に「重症」と「中等症」がそれぞれ11件、「軽症」3件。
 
搬送実績2.JPG

 入院後に診断された疾患名は、「出血性ショック」が最多で12件。ほかには「脳血管障害」9件、「産科DIC」5件、「意識障害(パニック発作、統合失調症含む)」4件、「急性心疾患」、「多臓器機能障害」、「子癇発作」それぞれ3件などと続いた。死亡したケースは、「脳血管障害」、「急性心疾患」、「多臓器機能障害」、「出血性ショック」だった。

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