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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼7 坂田和江・薬害肝炎検証委員会委員(上)


坂田
「私も検証委員会の時に感じました。あれを出してほしい、これを出してほしいとやればやるほど、疑問が山積みになるんですよ。資料を見れば見るほどですね。だから意見書を見ていただいたら分かりますけど、かなりの質問をぶつけています。でもなかなか出てこない。何度も同じ事を繰り返し言い、委員会でも同じ事を言いました。それをやって、やっと段々出してもらえるようになって、人間関係を作りながら段々と出していただけるようになったなあというのを、とても感じます。本当に情報公開が必要だと思いました」

村重
「本当に大変なご尽力いただきましたね。でも役人にそれを期待しても無理なので、国民の皆さんが言うしかないし、そういう国民の声を受けるのは政治家の仕事だろう思います」

坂田
「今、公務員もいろいろと叩かれますよね。一人ひとり頑張ってお忙しいのは私も重々分かっておりますけど、中身を180度変えていただかなければ、彼らもキツイと思うんですよね。人員削減とか、人件費削減とかそんなことばっかり言われてますので、そうじゃなくて国民全体がよくなるような公務員のあり方というか、それを政治にも考えてほしいです」

村重
「ただ忙しいだけで、それこそ彼らには決定権がないので、嫌な仕事でも上司がやれと言ったらやらなきゃいけないんですよね。そうやって仕事の量だけ増えていきます。でもその仕事の内容は、誰のためにやっているんだ、国民のために何かいいことあるんだろうか、むしろ国民には不利益があるんじゃないだろうか、と個人個人はたぶん疑問を持ちながらやっているものがたくさんあると思います。そこは取捨選択で、要らない仕事、国民のためになってない仕事を、皆さんが知れば知るほど取捨選択できるようになると思います」

(つづく)

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