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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼7 坂田和江・薬害肝炎検証委員会委員(下)

 坂田和江氏の3回目。公務員制度に対する言及があります。で実は坂田氏のご主人は熊本県職員の薬剤師でした。(川口恭)

村重
「体調のこととか病気のことだけでなく社会的にもつらい思いをされてきたというお話を教えていただきました。そういう思いをする人を二度と出さないようにしたいという思いは皆さん共通に持てるものだと思います。薬害肝炎検証と医薬品行政の見直しという検討会に参加されていかがでしたか。私も傍聴させていただきましたが、この検討会は役所の他の検討会と違って、皆さん活発に発言されていて、特に後半、段々と自由に議論できるようになっていったかと思いますけど」

坂田
「研究班と一緒で緊張の連続でしたね、意見を言った後は手がブルブルと震えて止まらないような状態でした。最初は皆さんバラバラだなあという感じに思ったんですけど、やはり最後は委員全員が一つになったなあという気がして、やはり二度とこういうことを起こしてはいけない、薬害は今後あってはいけないという目的に向かってやれたんじゃないかなあという気がします。本当に、この検討会の委員や研究班の分担研究者をやらせていただいて、とてもいい経験ができましたし、とても感謝しています」

村重
「つらい思いもたくさんされたと思いますけれど、ご尽力いただいたお陰で、国民全体が薬害を繰り返さないようにという議論をするきっかけになればいいですね」

坂田
「検討会というと、ありきたりで学者さんたちが揃ってという感じだと思うんですけど、被害者も入れた形というのは初めての試みだったと思うんですよ。で、傍聴席も150人くらい毎回満杯で、非常に注目もされていたからですね、一言ひとことの言葉の重みというか責任を感じながら発言はしていたつもりなんですけど」

村重
「ありがとうございます」

坂田
「なかなか力足らずではありましたけどね」

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