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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼9 小山万里子・ポリオの会代表(上)


小山
「しかも担当者はしょっちゅう変わりますから、一つひとつ自分の状況を分かってもらうのが非常に難しいのです。あと、この間神戸で出た二次感染ですけれど、二次感染の被害者は家族同居人に対する補償です。保育所などで、他のお子さんから感染した二次感染のような、家族以外の人には補償は出ません。保育士が感染しても同じことです。家族、同居人となっています。これは、二次感染、三次感染で大流行となった場合を想定しているのか、現状にそぐわないものです」

村重
「あの補償制度は、対象ワクチンは少ない分、対象のワクチンでは幅広に救済すると思っていたのですけれど、そこまで認定が厳しいのですね」

小山
「あと認定されるまでの親の苦労と苦痛は計り知れないものですね」

村重
「そうですね。本当にご自身で歩き回って情報を集めないと、なかなか分からないですよね」

小山
「予防接種を受けた人の情報は、いつ誰が何の接種を受けたかというのは全部データ化できるはずなのですね。接種から1カ月以内に熱が出てないか、麻痺か何か出てないかと確認してくれればいいのですよ。そうすれば、熱が出てちょっと足をひきずっていますとか、はいはいがおかしいですということになったら、すぐ便を保健所に持っていくなどの指導をして検査すれば被害者への救済は出来るはずです」

村重
「接種する時に、そういう可能性があるということを、どれだけ親御さんはご存じなのかなと思いますね」

小山
「そのことをきちんと伝えてほしい。親も医療者も行政も起きるわけないと思っていますよ。不活化ワクチンにしたら、100%心配する必要はなくなるのですけど」

村重
「他の国では使っているのだから輸入すればいいのですけどね」

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