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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼15 長尾和宏・長尾クリニック院長(2)


長尾
「なんか厚労省の広報官みたいなのが必要と思うんですね。広報官というか、現場の者とつないでいただく全体を統括してですね、先生なんか本当はそういう役割が合ってるんじゃないかと思うんですが」

村重
「政治家がもっとたくさんのスタッフを持って現場の情報を入手できるようになれば、そういうのも政治任用で置くことができると思うんですよ」

長尾
「先生は政治に期待されますか。今の状況を見てもあまり期待できないような気がしますけど」

村重
「まあでも、官僚にも期待できませんから。誰かに期待するのではなく、現場で自分たちが頑張るしかないでしょう」

長尾
「いやあ結局そうなっちゃうんだよね。そうですか」

村重
「だからまずは現場の皆さん、国民の皆さんに知っていただいて、国民の皆さんの認識が変われば、政治は自然に変わるんですよ」

長尾
「なるほど、だからこの本を書かれたわけですね。国民の皆さんに知っていただきたいと、現実をね。まずはお医者さんにも読んでいただかないとダメですね。そうですね、何が起きているのか僕らには全然分からないし、僕が唯一知ってる厚労省の人、お医者さんじゃないですけど、ある席でお酒を飲んだんですね、そしたらすごく怖そうな人が実はそうではないということが分かって、初めて人間どうしの会話をして、その方は今は偉くなられて、その人らも一所懸命考えて必死にやっているのはよく分かったんですよ。ですけど現場と乖離したことをやってる。だから本当にムダにムダを重ねているというのが一番の実感で、どうすればよいのかなと本当に思います。実は今年の現場からの医療改革推進協議会と全く同じ時に、こっちも在宅医療で同じようなことをしてるんです。在宅医療と介護の2年後の抜本的改革へ向けて、たとえば介護保険をもうやめようとか統合しようとか要介護認定は必要かとか、まそういった議論を2日間にかけてやるんです。医系技官の人とかにもどんどん来てもらって意見交換したりしたら、もっといいし、介護の方もそういう意図でやるんです。たまたま同じ日になっちゃったの。そういったことで擦り合わせをもっとやっていくといいものができるかなと。だけど政治って今混迷してて、あまり政治に期待できないから」

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