国内未承認の抗がん剤を迅速に保険適用へ
■ 「公正性を担保するような制度にして」 ─ 花井委員
[花井十伍委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)]
すいません。いわゆる抗がん剤を中心とする画期的な新薬が患者の元に早く届くように、というような問題は医薬(食品局)の方でも相当問題となっていて、まあ、これまでいろいろな形で進めてきたわけなんですが......。
今回、先生方の議論の中にもあったように、いわゆる評価の問題として、患者もこれは、今回のスキームで言えば、「先進医療会議」で認められればある程度患者さんが......、患者側がお金を出してお薬を買って、一部を保険で......。
実際、治療に使うということになると、まあ、いわゆる(厚労省の)「薬事・食品衛生審議会」で、ある程度、先ほど言った既存の医薬品とのアドバンテージであるとか、それからリスクの問題というのが評価されて、適正に行くのはいいんだけれども、そんなことをやってたら時間が掛かるので、こういうまあ......、ラインをつくるということだと思うんです。
まず、さっきの(先進医療)会議の在り方について、その基準もそうなんですが......。例えば、一番よく問題になるのが利益相反という問題がありまして......。
「薬事・食品衛生審議会」においては、やはりその医薬品を扱う場合には医薬品メーカーとの利益相反については一定のルールを定めて、委員がそこで議論をするということになっておりますので、そういった利益相反ルールということも、この「先進医療会議」等々で......。
▼ 「薬事・食品衛生審議会」の委員名簿(2011年4月27日現在)はこちら。
まあ、どのように導入するかは別として、やはりそういう公正な手続きをもって評価されているという部分をある程度前倒しにするんであれば、ここにも反映させていただきたい。
そうしないと、「薬食審を飛ばしている」ということですので、やっぱりある程度そこに公正性というものを担保するような制度にしていただきたいということをお願いしたいと思います。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい。事務局ございますか。どうぞ。
[保険局医療課・鈴木康裕課長]
現状を申しますと、現在2つ会議がございますけれども、いずれも薬事・食品審議会と同等の利益相反についての手続きを定めておりまして、新しく一緒にする「先進医療専門家会議」(ママ)でも同等の定めをしたいと思っております。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
よろしいですか?
[花井十伍委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)]
結構でございます。ありがとうございます。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
他に......、はい、西村委員、どうぞ。
【目次】
P1 → 厚労省課長の説明①
P2 → 厚労省課長の説明②
P3 → 厚労省課長の説明③
P4 → 「非常に進歩したと評価したい」 ─ 嘉山委員
P5 → 「審査の効率化、重点化はいい」 ─ 小林委員
P6 → 「現在の評価基準を総会で議論して」 ─ 安達委員
P7 → 「公正性を担保するような制度にして」 ─ 花井委員
P8 → 「お金を払えば受けられるようになるのか」 ─ 西村委員