平成24年改定に向けたDPC制度に係る今後の対応 (下)
■ 「私はこの考え方は支持しております」 ─ 白川委員
[白川修二委員(健保連常務理事)]
えー......、あの、まず、「医療機関群」に関するお話でございますが、(資料)「総─3─2」の3ページの表によれば......
まあ、3つないし2つという考え方のようでございまして、私はこの考え方は支持しております。
分科会長もおっしゃった通り、包括化、単純化する、あるいは医療の標準化をするというのがDPCの本来の趣旨でございますので、あの......、ま、意見としては、これ以上の分類はやっていただきたくない。
ただまあ、患者側に立って見ますと、当然、受ける医療サービスによって、その対価として診療報酬を支払うという考え方でございますから、その考え方とは若干矛盾する部分もあると思いますけれども、それよりは単純化、包括化というのを優先すべきと私どもは考えております。
それから、(診療側委員の)鈴木先生のほうからDPC......、あるいは西澤先生のほうからDPCの前回の改定の時に、「調整係数」というものを廃止し、云々ということがあって......
それから、その時にDPCの病院はたぶん相当な不安を抱いたと言いますか、どれぐらいそれが補填されるのかという不安を相当持ったというふうに私も聞いておりますし......。
それから、出来高払いの病院とDPC病院の損得というのが出てくるのも、これはいかがなもんかという、現実的な問題もやっぱりあると思うんですね。
従って、今の段階では「基礎係数」は全体の何割にするのか、あるいは大学病院と、3番目の「その他の急性期病院」の「基礎係数」の比率をどれぐらいにするのかとか、あるいは「機能評価係数Ⅰ」と「Ⅱ」のバランスをそうすんのかとか、まああの......、今の段階ではもちろん決められないとは思いますけれども......
ぜひ、現実的な解決をしながら、西澤先生がおっしゃった通り、本来あるべき方向に少しずつ進んでいくと。確か、前回改定では「調整係数」を4分の1だけやるんだということでやったわけですけれども、今度は4分の2がいいのか分かりませんが、進むという姿が見えるような形で、その比率については今後ご検討いただきたいというのが2つ目の私どもの意見でございます。以上です。
[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
はい、ありがとうございました。それでは、嘉山委員、どうぞ。
【目次】
P2 → 「第2の7対1看護になりかねない」 ─ 鈴木委員
P3 → 「私どもとしては少し認識が違う」 ─ 厚労省
P4 → 「中小病院より大病院に少し手厚く」 ─ 小山分科会長
P5 → 「分かりやすく説明いただけないかな」 ─ 西澤委員
P6 → 「補足として、いくつかご説明を」 ─ 厚労省
P7 → 「私はこの考え方は支持しております」 ─ 白川委員
P8 → 「基本的にはこの考え方で問題ない」 ─ 嘉山委員
P9 → 「地域医療が本当に崩壊しかねない」 ─ 鈴木委員