医道審議会医師臨床研修部会
河野
「よいカリキュラムの所に研修医が行くというのは明らか。独自の良いカリキュラムを組むために、選択肢が広がったと評価したい」
斎藤
「4月に基準が出た後で各病院が一生懸命考えてプログラムをつくることになるんだろうし学生も迷うだろう。そこで確認しておきたいのは、今まで大学は複数のプログラムを持っていたけれどほとんどの病院は1種類だけだった。今度2種類3種類と作った時、別々に募集しなければならないのか。というのはプログラム毎にやるとゼロになるものが出てきて、病院として定員割れになって、さらに県全体でも大きく割れるというようなことが起きる可能性がある。その辺いかがか」
田原
「各病院ごとに募集定員があり、その中でプログラム毎に定員を設定してもらうことを考えている」
斎藤
「ミスマッチした時、定員を大幅に割る可能性があるが」
田原
「その辺りのことは、もし問題があるのであれば、ご議論いただいて」
小川
「各都道府県の定員を考える際に、プログラム毎だとマッチ0はあり得る。病院全体として定員を定めて、それをプログラム間で調整する仕組みはどうしても必要じゃないか。3つを別個に議論しなきゃならんのは重々承知しているが、今回のとりまとめの目玉として『臨床研修病院群の形成』というのがあり、その辺も含めてプログラムの弾力化を考えてほしい」
長尾
「あまり固定化してプログラムで何人としてしまうと例えば選択必修の科目は固定するのかという話になる。マッチングの時から固定じゃなくて、実際に研修に入る前に選べるようにしないと実際には非常に難しいのでないか」
斎藤
「たしかに例で上がっている2番目のプログラムの選択科目をあらかじめ病院が設定したとすると、あまりにガチガチでミスマッチの可能性が高くなる」
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