医道審議会医師臨床研修部会
山口
「小児科や産科を回らなくても到達目標は達成できると?」
田原
「そのように思っている」
斎藤
「矢崎先生、到達目標に関する考え方を検討会で述べたと思うが」
矢崎
「臨床研修で身に着けるべきなのは、診断のついてない患者さんの診断をハッキリつけ、トリアージする能力ということなので、であれば既に診断のついている入院患者を診てレポートをまとめるようなのは、なるべく少なくした方がいいのでないかということは申し上げた。もし到達目標に忠実にやるとなると、各科全部回らなくちゃならなくなる。そこをどう弾力化するか。もちろん到達目標を達成するのは前提なんだが、その辺も病院側が応募の際に明確にしないと学生も迷うだろう。最初にスタートした時はプログラムで質を担保するという考え方だった。今回弾力化すると、到達目標をちゃんと達成したのかどうやって評価するのかがポイントになるだろう。入院患者を受け持って、という所をどういう風にクリアするか難しいところはある」
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