医道審議会医師臨床研修部会2日目
相川
「数字の確認。Cは希望の総数ということは、遠慮して妥当な数字を出した医療機関と目いっぱい欲張った医療機関があった時に、妥当な数字を出した方も影響を受けて同じ率で減らされるということか」
田原
「ご指摘の通り。しかし、定員枠の上限は派遣をやってない所については過去の実績が上限になるので、そういう無茶な定員設定はできないと考えている」
長尾
「都道府県の定員、今出ている数値は20年度実績に基づいていて、実際には21年度の実績に基づくとなっているが、かなり変わるものか」
田原
「直近の前年度実績を見るのがよかろうということ。ただ採用実績が特に大きく影響するのはトータルの部分であって、それはあまり変わらない」
西澤
「20年度の募集定員より枠が大きいところもある。減らされる所がある一方で、それはちょっとバランスが悪いのかなという気がする。派遣枠が上乗せされるということだと、結果として派遣している病院は今の枠を守れるけれど、派遣してない所は減ることになる。人気ある病院の枠を減らして人気ない病院の枠を増やしているように見えちゃうのだが」
小川
「全体の9911という枠が大問題。ビジョン会議でも検討会でも定員の枠が大きすぎて、実際の1.3倍あるという点が問題になっていた。9911でも研修医の7735という数から見れば3割増し。地域別に調整して適正配置を誘導するのが趣旨だったはずなのに3割オーバーしていたらほとんど効果がない。1割から1割5分くらいのオーバーに留めるべきでないか。激変緩和措置を取るのは構わないが、総枠はもっと絞っていただかないと意味がなくなる」
田原
「研修医の数は確かに7735だったが希望者数は8600程度いる。その数を元にすると1.15位になっている。全体として2000位減っているということと、今回の枠はあくまでも上限であって、ここまで行かない可能性もある。たとえば具体例を出してあれだが埼玉県は実績を123上回ることになっているが、そもそも人口の割に研修指定病院が多くないからこの実績になっているので、現状と変わらなければ、その分枠は減ってしまうだろう。一方で上限はアッパーとして抑えている」
齋藤
「質の問題を極めると、これより減るということだな」
- 前の記事医道審議会医師臨床研修部会
- 次の記事最新の媒体資料を公開しました