医道審議会医師臨床研修部会2日目
相川
「しっかり決めておかないといけない話だ。制度設計はプログラムに対するマッチングだったはず。研修医がどのようなプログラムを受けたいか希望するということは非常に大事。病院にマッチされてしまって、自分が思い描いているトレーニングができないというのはなくすべき。今までは定員と実数に乖離があったからプログラムに全く来ないというのがあっただろうが、数字が近くなってきている。複数のプログラムを提出するよう徹底すれば、今までのような空きは少なくなるだろう。マッチングはプログラム毎に希望を取るべき」
齋藤
「余裕ある時の話ならそれでいいんだが、病院にとって特に初年度は非常に大きな賭けになってしまう。病院は非常に迷うと思うし、そこが大混乱につながらなければよいがなあと思う」
富永
「選択肢が広がったのだから、ある程度フレキシブルにやるのでいいのじゃないか」
矢崎
「今のマッチングのアルゴリズムはプログラムに応募するようになっている。施設でというのは難しい。それと研修希望者が自分の希望と合うのかハッキリ分かるよう、プログラムの内容は明確である必要がある。そういう状況では、どうなるか分からないというような提示をした場合、かえって希望者が減る可能性もある。選択肢はあるにしても、ある程度決めないといけないのでないか。たしかに大規模にマッチしなくなる可能性はあるが、しかし今までが自由だったのにこれからは制限されるという見え方はよくない。山下先生の言うように到達目標だけ明確にしたとしても、それをどう伝えるか考えると実際には難しい気がする」
齋藤
「大学病院は今までも複数のプログラムを持っていた。しかし市中病院はスーパーローテート1本でいくか特化した2本3本をつくるのか迷うし大きな賭けになる。現場を混乱させないようにどうするのか事務局にもよく考えてもらいたい。では次に研修指定病院の基準について。確認だが、現在の単独型はなくなるのか」
田原
「単独というような取扱いはせず、群として扱ったらどうかという考え方。単独型とわざわざ言わなくても」
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