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ニュース〜医療の今がわかる

医道審議会医師臨床研修部会2日目


齋藤
「では色々な視点からご意見をいただきたい。まずプログラムについて」

山下
「この間と同じことだが、基本的な姿勢として臨床研修制度というのは良い医師を育てるためにあるんだということはこの間の議論でもコンセンサスを得ていたと思う。到達目標だけきちんと達成するために、それをどうやって実現していくんですかということ。となると救急は非常に大切だから入れるとしても、その他の内科外科云々は指定すべきでない。内科でなく外科でも全身管理はできる。それと研修医が辛がっていた短期間にグルグルというのも残っている。プログラム(まま)をきちんと達成するために何ができるのか。それから同じ評価、エポックみたいなもので皆きちんとやるべき。まとめると、救急以外の必修は外してほしいということと、客観的な評価の仕組みを構築という点もっと強調してほしい」

齋藤
「例に挙がっているプログラムがあまりいい例でない。選択必修は適切な期間ということになっている。内科外科の話は文部科学省との合同検討会で合意に達していることだから、ひっくり返すのは難しい」

富永
「私はこれでいいと思う。到達目標は変わらない。その中で評価をしっかりやっていけばよいのだろう」

相川
「山下先生は、救急必修なら内科は要らないという意見だったようだが、救急は急性期の患者が多い。内科は慢性疾患の患者もある。内科が要らないというのでは研修がかなり偏ってしまう。内科は特に診断学であり外科は治療学だから、内科は原案通り必修でよいのでないか」

西澤
「プログラムの例を見ていると、選択必修を3カ月で2科目、極端なことを言うと2カ月で2科目というようなのが可能で、これは結局研修は1年間であと1年間は入局したのと同じことになる。臨床研修制度の理念から言って、2年あるのに、これはどうかなという気がする。冒頭に外科を回るような例も挙げられているが、将来進む科なんだとしたら、研修の理念から言って、選択必修は将来進むのと違うのから2科目取るとした方がよい。将来専門とする科の時間はある程度限って理念を守るようなプログラムにしてほしい」

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