文字の大きさ

ニュース〜医療の今がわかる

「会長がいじめられる」―DPC分科会で"作戦会議"

■「ケアミックスは病院機能の明確化」―全日病

 ケアミックス病院について、全日本病院協会の西澤寛俊会長は昨年11月19日の中医協・基本問題小委員会で次のように述べている。

 「ケアミックスだから、急性期と慢性期を中途半端に区別せずにやっているという誤解があるが、それは逆。以前は、その他病床ということで、急性期、慢性期を一くくりにして、急性期、慢性期がある程度区別されていなかった。それが一般病床と療養病床等に分けて、明らかな急性期と慢性期とを違う病棟で行いなさいということになった。それによって、今まで一般病床だけだった病院が、一般病床と療養病床というケアミックスタイプになったと思う。ということは、機能を明確にしたということだ」

 全日本病院協会がこのように主張しているため、日医は病院団体との関係上、"攻めあぐねている"ように見える。

  DPCの影響調査について議論した5月14日のDPC評価分科会で、保険局医療課の宇都宮啓企画官は次のように述べている。

 「ケアミックス病院でも、急性期医療をしっかりしている病院が多いのではないか。ケアミックス病院は、急性期病院と慢性期病院が組み合わさったように考えるべきではないかという話があって今に至っている。もちろん、継続的にウォッチしていくが、少なくとも、これまでのデータで見る限り、ケアミックスでも、急性期・慢性期ごちゃごちゃという実態はほとんどないのではないか。実際、昨年度に700程、DPCに手上げした病院のうち、今回DPCに入ってきたのは570ぐらい。落ちた130病院には、さまざまな理由があると思うが、急性期・慢性期があまり分かれていないことが、今回辞退した理由として多いのではないか。あくまでも推測だが、そのように考えている」

 以下、同分科会での委員の発言要旨をお伝えする。

  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
loading ...
月別インデックス