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妊婦の搬送コーディネーター、年度内開始に向け議論―東京都


 
[桑江千鶴子委員(都立府中病院産婦人科部長)] 
多摩は、多摩地区だけで周産期医療について集まる会を持ち、その席で杏林大のコーディネーターをご紹介いただき、その場に助産師さんは3人いらした。24時間夜も対応して頂くということで、一次施設からお願いするような形でお電話して、受け取ってもらえない場合は「全部杏林に電話を下さい」と。そこで全部調整して下さって、「どこどこの病院へどうぞ」とやってくださるのでわたしたちは非常に安心している。何がいいかというと、その場にいらした助産師さんは「ドクターと相談できるということが非常にいい」ということだった。たとえば、1、2次施設から電話がかかってきたとき、「先生、こういう人はどこに送ったらいいんでしょうかね」と、そこにいるドクターに相談できることを強調していた。これ(搬送コーディネータに関する事務局作成の資料)を見た時に、助産師さんが消防庁にいらした時、かなりベテランの方でないと、こういう症例をどこに紹介したらいいかを迷われるのではないかということが心配。非常に責任の重い仕事なので、結果に対して憶病になってしまうことが懸念される。杏林大では産科と一体となってやっておられるので、こちらからも電話して説明してもすぐツーカーになる利点があるし、うまくいくと思う。
 
[岡井会長]
杏林はその地域で完結できるからいい。それを超えてとなると、東京都全体で様子が分からないといけない、ということになる。
 
[桑江委員]
府中から送っていた時には、(周産期医療情報システムの受け入れ表示が)全部「×」だから、1人が電話に張り付いて午前中からかけまくっているという状態。その代わりをして下さるとということで、杏林大がすべて受けるということではない。
 
[岡井会長]
それを完璧にやれば、消防庁に置く必要はなくなる。それが大変だから消防庁にコーディネーターを置こうということになった。各ブロックの総合周産期がそれを全部やりますよとなればいらない。やる必要があることは確かだが、結局は、それぞれの病院が一人プラスの助産師を雇って給料を払うか、都が消防庁に雇って置くかの違いになる。ただし、各病院にいた方が病院のことは分かってるから、その地域の話は受けられる。ただし、よそを探すとなると消防庁に置くのと話は同じ。
  
[事務局]
杏林大の助産師コーディネータについては、1月からベテラン助産師が7人以上、経験者で院内も外部も調整できるという状態で24時間で調整しているということ。杏林大は、現在は多摩地域の唯一の総合周産期センターなので、ブロック内調整を第一の目的として杏林内でやっているということ。搬送調整に関する看護師の増配置に関する補助金もあるのでそれも活用していただき、現在24時間体制で、7名ぐらいで夜間も輪番でやっている。日本母性衛生学会でも、ドクターの負担軽減につながっているという報告があった。それから、多摩地域で完結しない場合は、その助産師コーディネーターが区部の病院にも搬送調整をお願いするということなので、助産師さんから電話があるということをご承知置き頂ければ。
 
[岡井会長]
それはいいことと思う。
消防庁にいるコーディネーターも7人ぐらいと考えていると思う。3交代で休みも取り、24時間態勢ということで。
 
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