入院できる急性期病院が減る? 増える?―DPC退出ルール決定で
[渡辺三雄委員(日本歯科医師会常務理事)]
ちょっと確認だが、(資料)2ページ(参加の手続き等)について。
診療報酬改定の5か月前までに、厚生労働省に申請し、参加の要件を満たしている場合、当該診療報酬改定の年度当初より認める。これは、認可が出るのは何か月前か。周知する意味でも病院が準備する上でも、いろいろあると思う。
もう1点、退出について。
DPC対象病院の基準を満たしていても、診療報酬改定の5か月前までにその理由等を添えて厚生労働省に届出を行えば、当該診療報酬改定の前年度末に退出することができる。「退出することができる」とあるが、届け出をすれば、自動的に受け付けられると解釈していいだろうか。
[遠藤委員長]
事務局、よろしくお願いします。
[宇都宮企画官]
まず1点目の、「申請を認めるのはどのぐらい(の時期)か」について。これについて現時点では、まだ......、「できるだけ速やかに認める」という方向で進めたいと思う。
2点目については、おっしゃるように届け出を行えば、それで抜けられるということ。
[遠藤委員長]
よろしいだろうか。ほかにご質問、ご意見は。特にないようであれば、この事務局から出されている原案をもって、小委員会として、参入・退出ルールについて、このような形にしたいということを承認したい。よろしいだろうか?
(診療側、支払い側委員うなずく)
はい、ありがとうございます。それでは、説明のあった件について承認したい。次に、「その他」として、平成15年度DPC対象病院における後発医薬品の使用状況について事務局から資料が出されているので、説明をお願いしたい。
[宇都宮企画官]
委員長、その前に......、実施の......。
[遠藤委員長]
失礼しました。先程の件、(参加と退出の)ルールは決めた訳だが、これをいつから適用するかは書いていない。従って、これについて決定しなければならない。事務局として何か原案はあるだろうか。
[宇都宮企画官]
特に原案ということではないが、まずDPC準備病院の参加の要件についての変更点は、(適切なコーディングに関する)委員会の開催2回というのが入っただけなので、これなら今年度からできるのではないかと思っている。
その他(退出)は次回改定ぐらいか......、ただ、そちらについては、まさにこの場で委員の先生方のご意見を伺いたい。
[遠藤委員長]
今の事務局の原案について、何かご意見は。
[藤原淳委員(日本医師会常任理事)]
今年度から実施できる内容だと思うので、ぜひとも今年度からお願いしたい。
[遠藤委員長]
すべてですね?
[藤原委員]
はい。
[遠藤委員長]
「今年度から(退出)」ということだが、1号(支払い)側はいかがだろうか。よろしいだろうか。事務局として、対応可能性は。
[宇都宮企画官]
「今年度から」となった場合......、ちょっと......。こうした基本的な考え方というか、方針については、今ご承認いただいたが、事務的にいろいろ詰めないといけない部分があるので、「すぐに」というのは、われわれとしては難しいので、その期間は頂きたいところだが......。
[遠藤委員長]
どのぐらい必要なのか、それをちょっと言っていただかないと議論できない。(怒り気味)
[宇都宮企画官]
はい。えー......。ま、例えば、「特別の理由」があった場合の退出の認否について中医協で判断ということだが、これをどういう仕組みで判断するようにするのかとか、あるいは、ま、ちょっと思い付いたところでは、そんなところ。事務的な手続きの方法等をもう少し詰めなければならないのではないかと思う。
(しばらく沈黙)
[遠藤委員長]
だから、どのぐらいあればいいのかということ。(会場、笑い)
[宇都宮企画官]
分かりました。あの.......。あ、すみません、「(診療報酬改定の)5か月前までに理由等を添えて厚生労働省に届出を行えば」ということは、秋からできるので、それに併せて考えるような方向でさせていただきたい。
「5か月前」というのは、具体的には10月31日までに(届け出が必要に)なる。
[遠藤委員長]
具体的な日程が出たが、いかがだろうか。西澤委員、どうぞ。
[西澤寛俊委員(全日本病院協会会長)]
今の事務局の提案通りで結構だと思う。
[遠藤委員長]
1号(支払い)側はいかがだろうか。対馬委員、どうぞ。
[対馬忠明委員(健康保険組合連合会専務理事)]
特段、実務的な時間を置いてということには異論はない。ただ、これは「退出ルール」だから、ルールをいつからやるかということが全く書いてなくて、「ここでお決めいただければ」ということで決めようと思った途端に、「実務的に......」と言うのはいかがなものかと思うので......、ちょっと......(笑い)、今後、気を付けていただければと思う。
[遠藤委員長]
事務局の準備不足。いずれにしても、それで対応は可能だろうか、ただ今の事務局原案で。では、そのような時期に適応するという形で、承認したいと思う。ありがとうございます。(以下、略)