日本看護協会の見解 ― 6月16日の記者会見
■ 新卒看護職員の離職率について
―― 病院新聞社のニシオと申します。
資料13ページの「看護職員離職率(都道府県別)」についてお聞きします。常勤看護職員の離職率が都心部で高いのは(全国平均12.6%、①東京17.8% ②大阪17.3% ③京都15.7% ④神奈川15.5% ⑤沖縄15.3%)、何となく理由が分かる気がしますが、新卒看護職員に関しては、ばらつきが多くあるように感じました(全国平均9.2%、①沖縄15.1% ②鳥取14.7% ③栃木14.0% ④香川12.8% ⑤兵庫12.7%)。
特に、宮城12.5%、栃木14.0%、西日本でも鳥取14.7%、香川12.8%、沖縄15.1%など、地方の離職率が高くなっている。特に、徳島県は4.3%であるにもかかわらず、隣の香川は12.8%というのは、ちょっと差が大きいなと思いました。回答の施設数にもよるのかもしれませんが、地方の新卒看護職員の離職率のばらつきの背景が分かれば教えてください。
[小川忍・常任理事]
はい、ありがとうございます。ご質問にあった通り、まさに回答施設数の違いによって、サンプル数が少ない県ですと、一部の病院の離職率が高いと全体の離職率が高くなってしまう傾向があります。
従って、サンプル数が少ない県については、あまり高いという決め付けができないというところがあります。都市部のサンプル数が多いところについては、それなりに傾向の比較はできますが、数が少ない県についてはなかなか比較ができないということがありますので、ご理解いただければと思います。
[井伊久美子・常任理事]
よろしいですか。では、後ろの方。