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「眼科」「外科」「産婦人科」は黒字 ─ 診療科の収支を改定に反映か

■ 入院、外来別


 調査結果は、表形式と図解の2種類が示された。まず、表形式で示した結果の説明から。

[小野太一・保険医療企画調査室長]
 まず、「入院」「外来」「入院・外来計」について。これは、医業収支に限ったもの。

1. レセプト診療科別
 レセプト診療科別の収支を見た。例年通り、ほとんどの科において外来が赤字である、「悪い」ということが見て取れるかと思う。
「入院・外来計」でプラス(黒字)になっているのが、内科、外科、脳神経外科、泌尿器科、産婦人科、眼科。

2. 診療科群別
 (レセプト診療科と)ほぼ同様の傾向だが、「精神科群」が入院、外来ともに大きくマイナスが出ている。

3. 開設者別
 収支差額は、「国立公立」がマイナス2%、 「医療法人」が(プラス)3%、 「その他」が0%になっている。

 「平均入院延べ患者数」は「国立公立」1万1029人、「医療法人」5576人で、「国立公立」が倍というのが調査客体の性格。「国立公立」は特に外来のマイナスが大きいが、補助金を含む「医業外収益」というものでプラスを確保している。

4. 病床規模別
 入院がプラスで、外来がマイナス。「入院・外来計」で、収支がほぼトントンになっている。

5. DPC対象病院、準備病院別
 入院の収支差額は、DPC対象病院が8%、DPC準備病院3%、計7%。DPC対象病院の収支差額が大きい(黒字)。外来も同様の傾向になっている。

 【目次】
 P2 → 調査の概要
 P3 → 調査の内容
 P4 → 入院、外来別
 P5 → レセプト診療科別
 P6 → 診療科群別
 P7 → 患者1人1日当たりの医業収支
 P8 → 収支率の分布
 P9 → 「等価係数」について

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