「眼科」「外科」「産婦人科」は黒字 ─ 診療科の収支を改定に反映か
■ 診療科群別
[小野太一・保険医療企画調査室長]
1. 入院
2桁のプラスが出ているのが、小児科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科。
2桁のマイナスが出ているのが精神科。マイナスになっているのは、麻酔科。
2. 外来
内科だけが1桁のマイナスで、ほかは2桁のマイナスになっている。
3. 入院・外来計
入院と外来を合わせると、収支がトントンの科もあれば、大きくマイナスになっている科(皮膚科)もある。「一番ベーシックな」と言うか、「大きな科」と言える内科(群)については、どの指標(入院、外来、入院外来計)でも、プラスマイナスゼロに近い。
▼ 「皮膚科群」はマイナス46%、「放射線科群」マイナス22%、「精神科群」マイナス19%。
■ 開設者別
(略。医療法人立がプラスであることを簡単に説明した)
■ DPC対象病院、準備病院別
総括的には、DPC対象病院の方が準備病院よりも入院において比較的良い数字が出ている。個々の診療科でもDPC対象病院の方がいい。
ただ、(対象・準備で)同じような数字になっているのが、入院では内科。あと、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻いんこう科では、入院の収支差額がDPC対象病院と準備病院で変わらない。
(再掲の)透析部門はプラス27%、健診部門はプラス41%。これはレセプト診療科の収支と同じ方法で計算した。比較的、収支差のプラスが大きく出ている。
【目次】
P2 → 調査の概要
P3 → 調査の内容
P4 → 入院、外来別
P5 → レセプト診療科別
P6 → 診療科群別
P7 → 患者1人1日当たりの医業収支
P8 → 収支率の分布
P9 → 「等価係数」について