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慢性期入院医療、「データでは赤字は拡大していない」-中医協分科会


[大塚宣夫委員(医療法人社団慶成会青梅慶友病院理事長)]
コスト調査のデータと、患者特性調査の地域特性についてのデータをいただいた。コスト調査に地域特性による違い、これを反映させることはできますでしょうか。そのようなデータは可能でしょうか。

[事務局]
集計自体はできるのでありますけど、N数が少なくなりますので、意味あるデータとして解釈できるかという課題はありますけども、作業としてはできなくはないです。

[池上分科会長]
前回は地域比較をしていませんので、共通病院に限ることなく全病院について、1-6級地とその他の地区のコスト比較は可能ではないかと思いますけども。

[事務局]
検討させていただいて次回以降にご相談させていただきます。作業がどのぐらいかかるか、どのぐらいのデータが出せるかを至急検討いたします。

[池上分科会長]
ではそういうことで検討していただけると言うことでよろしくお願いいたします。

[三上委員]
レセプト調査の3、4ページに患者一人当たり収入金額の分類が書いてあります。20年度の共通病院の分というのを出すことは可能ですか。18、20年度の入院基本料加算、出来高、リハビリ、レセプト全体というのは出るでしょうか。

[事務局]
出すことは可能です。

[三上委員]
それを出していただいて、基本料以外のものを5000いくら(入院基本料以外の収入、5237円)でない、きちっとしたものを出していただいた方がいい。16ページに、共通病院の費用差最大の場合があるのだが、どちらかというとマイナスが少し少なくなっていると、医療区分1も。そういことがないだろうと普通には思いますから。基本料以外のものを足しているわけですけども、それが非常に大きいためにそういうことになったのではないかと思います。共通部分は共通部分の入院基本料以外のコストというものを出していただきたい。それを乗せていただいて計算し直していただくようにしていただけないでしょうか。

[池上分科会長]
時間と可能性の範囲で検討していただくと言うことでよろしいでしょうか。

[武久委員]
共通部分でやるとなってしまうと、N数が22病院となってしまう。かたやオーダーが違うわけですよね、共通でないところは。この調査を最初にしたときに、18年度と同じ病院で対比しようという意図があまりなかったんじゃないかと私は思うのですけど、この辺のところは普通で考えれば18年の7月から始まったこの制度が20年度にどう変わっているかということで、同じ土俵で同じような状況で比べると一番差が分かるというのが常識的な、医学論文上からも常識的なことなのですけれども。あえてこれが違うというので、さっき三上先生、大塚先生おっしゃったように、色々絞り込んでいくと、非常にN数が小さいものになって。それが普遍的なものとして利用されるということに逆に危険性も出てきますから、それがこの両方とも難しいところじゃないかと思っています。

[池上分科会長]
仰るとおりだと思います。今はこのデータしかない、このデータしかないと言う状況で、次回の調査の時には。

[武久委員]
私どもはこの医療療養病床の会員を主体とした協会ですので、我々のところで非常に多いデータがある。共通のデータもあるし、何百というデータもありますから前のときにも出しましたし、今回も診療の質ということで出しています。もちろん担当課が行った公的な調査の方が信頼性あると思いますけど、我々のデータも、含めて検討していただければと思っています。

[池上分科会長]
その点については事務局と相談して、ご提供いただいて活用できるようであればさせていただければと存じます。

[事務局]
データの取り扱いについては座長と相談して、出せるようであれば出すということだと思いますので。それを含めてご議論いただくということかと思います。

[池上分科会長]
どのようなデータをどのように活用できるかと言うことを見せていただいて。

[事務局]
まず事務局に宿題いただいたもので、どのようにだせるかということで、対応させていただきます。

(中略)

[池上分科会長]
(患者特性調査の地域特性に関する調査について)私の感想としては、いかんせんN数が少ないですので。自宅が減ってるとか、自宅退院が減ってるとかありますけども、特にこの中で。100人ちょっとと。入院時点は22人なんですね。
 
 
 
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