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ニュース〜医療の今がわかる

11月4日の中医協 (ブリーフィング)

■ 基本問題小委員会② ─ 病院勤務医の負担軽減
 

2. 病院勤務医の負担軽減について
 (資料)「診─2」(病院内の役割分担)で、病院勤務医の負担軽減について議論していただきました。この冒頭に、嘉山先生からOECDのデータということで、日本の医療の状況や医師、看護師配置の状況についてご紹介がありました。

 資料の本題というか、議論していただきたかったことだけでなく、幅広くご議論いただいたという理解です。もともと議論いただきたかったことはですね、(ドクターフィーではなく)勤務医の負担軽減のためにいろいろと計画をつくり......。

 (前回改定で)医師の事務作業補助者をつくったのですが、それ以外にも、例えば褥瘡(じょくそう)のハイリスク患者ケアをやるとか、薬剤管理指導料、それから、医療機器安全管理料など、医師以外の職種についての配置なり対応をした内容についての評価をする点数がございます。
 それについて、今後(点数を)どのように伸ばしていくのかとかですね、そういうことについて、ご議論いただきたい(が議論できなかった)というのが1つ目です。

 それから、今日は議論にならなかったのですが、前回の会議でも話が出ていましたが、看護師の補助ということで、「看護補助者」の点数を7対1(入院基本料)、10対1(入院基本料)以外は取れるのですが、それについて、実際に現場では7対1、10対1の病棟でも自主的に(看護補助者を)活用されているという状況もあります。

 看護師さんがより専門的な看護師業務に専念していただくことを考えると、「(看護)補助者というのをさらに検討するということもあるのではないか」という論点として提示させていただきました。今日は、西澤委員(全日本病院協会会長)から「その方向性自体はいいんじゃないか」という意見もありました。

 それ以外に議論になりましたのは、医療機関の医療従事者、特に医師に対する報酬の支払い方について議論を深めたいというようなご提案が(嘉山委員から)あったと、事務局(保険局医療課)としては理解しております。

 今後は、特に嘉山委員(山形大学医学部長)から「具体的な資料の提示をしたい」というお話が会長にありましたので、今後の議事の中で具体的な資料を提示していただいて、その部分(ドクターフィー)については、「今後議論するかどうか」ということだと思います。以上が、勤務医の負担軽減についてです。

 【目次】
 P1 → 薬価専門部会① ─ 同一成分の既収載品がある新薬の薬価算定
 P2 → 薬価専門部会② ─ 後発品のある先発品の薬価改定等
 P3 → 基本問題小委員会① ─ DPC
 P4 → 基本問題小委員会② ─ 病院勤務医の負担軽減
 P5 → 基本問題小委員会③ ─ 精神医療
 P6 → 基本問題小委員会④ ─ 宿題事項


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