11月4日の中医協 (ブリーフィング)
厚生労働省は11月4日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の薬価専門部会と基本問題小委員会を開催した。会議終了後に厚労省の担当者が行ったブリーフィング(記者説明)の模様をお伝えする。(新井裕充)
■ 薬価専門部会① ─ 同一成分の既収載品がある新薬の薬価算定
[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]
薬剤管理官です。今日のブリーフィング(記者説明)をしたいと思います。今日は、新しい委員になって初めての薬価専門部会でございます。
1. 同一成分の既収載品がある新薬の薬価算定について
新任の安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が以前からご関心があった事項ですので、(安達委員が示した)リウマトレックスの問題と、今回議論したトレリーフ錠も同じ問題ですが......、議論がなされたわけでございます。
薬価算定組織の意見は、(てんかん用薬である同一成分の既収載品に比べて含量当たりの薬価の違いが100倍以上もあるため、薬価算定の妥当性について)問題として認識しつつもですね、「具体的にどういうルール改正をしたらいいか」ということで......、そこまではまあ、打ち出せなかったということでございます。
今日の薬価専門部会では、(委員の多くが)「何らかの見直しが必要ではないか」というご意見でしたから、特に原価(計算方式)的な発想がなかなか見えにくい中で、「急に高くなるのは納得できない」というご意見だと思います。
そういうこと(議論)を踏まえまして、「薬価算定方式の何らかの見直しをできないか」という宿題を私どもに頂いておりますので、(薬価算定組織ではなく)事務局(保険局医療課)で、見直しが可能なのか(改定案を)考えてみたい。また次回以降、議論を続けるということかと思っております。
【目次】
P1 → 薬価専門部会① ─ 同一成分の既収載品がある新薬の薬価算定
P2 → 薬価専門部会② ─ 後発品のある先発品の薬価改定等
P3 → 基本問題小委員会① ─ DPC
P4 → 基本問題小委員会② ─ 病院勤務医の負担軽減
P5 → 基本問題小委員会③ ─ 精神医療
P6 → 基本問題小委員会④ ─ 宿題事項