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ニュース〜医療の今がわかる

11月4日の中医協 (ブリーフィング)

■ 基本問題小委員会④ ─ 宿題事項
 

4. これまでの宿題事項について
 最後に、かなり説明をはしょりましたが、(資料)「診─4」です。(委員改選前の)9月30日に各委員から出たいくつかの宿題事項です。1つ目が、NICU(新生児集中治療室)から後方病床への移行について。
 参考資料に図表で示しておりまして、「NICU入院後の診療報酬点数の推移」で、小児入院医療管理料を取っているものと取っていないものを提示しました。これは委員に提示済みなので、説明をはしょらせていただきました。

 宿題の2は、「NICUから地域への移行阻害要因について、もっと詳しいデータはないか」ということです。これは、「個別の調査票に戻ってもあまりよく分からなかった」というのが結論です。

 宿題の3は、「ハイリスク分娩管理加算の効果」について。これは、(検証部会の)勤務医の負担軽減の調査で自由記載欄を設けておりましたので、そこの部分を拾いました。
 「外来担当日が減少した」とか、「初診の診療医に1回1万円の手当が付いた」とか、いろいろと現場で取り組みが進んでいる例がございますが、「適応対象の拡大(既往帝王切開後経膣分娩、双胎妊娠、胎盤機能不全、子宮内胎児発育不全など)」とか、「病院の増収にはなるが、当事者の産科医の処遇改善には繋がっていない」など、さまざまな要望がございました。

 宿題の4(救急医療に関係する現在の診療報酬上の評価と算定状況)は、「ハイケアユニットを含めていろいろな救急関連の点数があります」ということで、配置基準と対象疾患、それから届出状況などをご紹介する資料を付けております。、

 宿題5は、救急の受け入れ困難事例の詳細調査結果について。これは、消防庁がまとめた調査について追加調査をしました。結論として、宿題4の参考資料の4ページ、(救急医療機関が受入に至らなかった理由としての)「ベット満床」の意味が書いてあります。
 「ベットが満床」という場合、「物理的に満床である」という場合と、「空床があるけれど対応できない」という場合が混ざっていた。「物理的に満床である」という場合、「病院全体が物理的に満床である」という場合もありますし、「救急部門の病床は空いていない」という場合があるということでした。
 「物理的に空床であるが受け入れられない」という場合は、(看護師等)「人手がない」、「対応できる病床が救急部門にない」ということが答えとして挙がっているということです。これについては、消防法の改正ということで、地域でコーディネートする事業も始まっているという回答です。

 最後に、9月30日の中医協で確か邉見委員だったと思いますが、「地域の偏在について日本看護協会から資料を出してくれ」ということで、坂本委員(日本看護協会副会長)から資料が出て、ご説明があった通りです。以上でございます。
 

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 【目次】
 P1 → 薬価専門部会① ─ 同一成分の既収載品がある新薬の薬価算定
 P2 → 薬価専門部会② ─ 後発品のある先発品の薬価改定等
 P3 → 基本問題小委員会① ─ DPC
 P4 → 基本問題小委員会② ─ 病院勤務医の負担軽減
 P5 → 基本問題小委員会③ ─ 精神医療
 P6 → 基本問題小委員会④ ─ 宿題事項

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