NC独立か植民地のままか 11日の内閣府検討チーム
仙谷
「全部をなしにできるかどうかは政治の交渉だが、国立病院会計のドンブリ勘定で長い間やってきて、移行にある種の準備期間は必要で、その間に資産査定をして、ふさわしい資本金を計上したうえでないと債務は確定できないのだろうという気はする。真っ当な貸借対照表があるのなら大串政務官の言うとおりだが、今まで手足を縛ってきて、厚労省が縛ったのか、他の誰かが縛ったのかは知らないが、たまったツケの財投の高金利の利払いもしろというのは、素人というか民間から見たら訳分からない話だろう。
いわばそういった悪しき残滓を引きずったままで独法化させて、果たしてミッションを果たせるのかなと思う。従来借入をそのままにして、ちゃんとやれと100辺言ったところで矛盾が深まるばかりでないか。ミッションを果たすために、ふさわしい累積債務の額というのはおのずからあるのでないか。
それができないとするなら、普通ならこんな訳分からない組織の経営を引き受けるような、まともな人はうけないだろう。今までのように権限だけ強くて責任はないというのなら受ける人もいるかもしれないけれど、本来は経営者には責任が伴うわけだから。ここは債務の話というのは年末にかけての予算の話ともリンクはするが、しかしまあまあの話にはなるだろう。財務省にもご協力をいただかないといかんなと思うので、大串政務官よろしく」
吉川
「我々企業が事業を再建する時は(吉川委員はNCは経営破たん状態だと主張している)、債権債務をできるだけ整理してミニマイズして軽くして自立させていく。今回のNC借入金は収益を生むか生まないかという以前に、本当に分類がきちんとできているのか。過大な負担をさせているということはないか。そもそも資産額として、同等の民間病院と比べて異常に高いものが計上されている。経営の視点から申し上げるなら、その辺があいまいであるならば0にして新生NCとして自立させて、その後に厳しい自己管理を求める方がよいと感じている」
(続きは別稿にて)
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