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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼7 坂田和江・薬害肝炎検証委員会委員(下)


坂田
「本当にやろうと思い、自分たちがすぐ動けない場合には、都道府県との連携だってやれるはずなんです。厚生労働省の官僚の人たちが自ら動いて人脈を作るとか。あれはもしかすると青森だったから、あの対応だったのかもしれない。東京都内でもし起きてたら対応が違ったんじゃないかとも思うんですよね。だから横との関係というか連携を作るのを大切にしていただきたいと思います」

村重
「塀の中に閉じこもってないで、色々な所に出かけて行って、色々な人のお話を聴いていただきたいですね」

坂田
「そう思います。みんなでやれば解決も早いし」

村重
「そうですね。でも、それこそ外へ出て現場の方々にお会いして、役人に都合の悪い話を聞いてきたら、余計なことをするなという雰囲気で、人事評価が下がるわけです。都合の悪い情報は聴きたくなくて、連絡を取らないで霞が関に閉じこもっているので、ますます世間一般の情報、国民の皆さんがどう思っているかとか、現状がどうなっているのかという情報からどんどん取り残されて、厚労省だけ昭和の時代みたいな、古い常識がまかり通っているんですよね。本当に井の中の蛙というか、国内でも厚労省だけがどうしてこんなに遅れているかと思いますね」

坂田
「今回、検証をやって感じたことは、公務員制度自体がもう変えないといけないということを感じました。文書管理にしてもそうですし、一番肝心な時に異動されて何も分からない、何も引き継ぎされてないといったのが、ものすごく見受けられまして、何かあった時にはその方をそれが終わるまで貼り付けるとかですね、そういったやり方をやっていかないと、もう誰も知りません状態で」

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